2018年末にリニューアルオープンしたJ.M. WESTON（ジェイエムウエストン）青山店。2018年より同ブランドのアーティスティック・イメージ＆カルチャー・ディレクターに就任しているオリヴィエ・サイヤール氏が中心となってディレクションした、世界に先駆けたコンセプトブティックでもある。
『J.M. WESTON Aoyama（ジェイエムウエストン 青山）』 メンズシューズだけでなく、ウィメンズも展開
サイヤール氏の幼少期の記憶にある博物館や工場のイメージ、そして図像学（イコノグラフィー）をコンセプトとした店内は、知性や感性を刺激するような空間に仕上がっている。特筆すべきは、幾つも配されたショーケース。それらに靴が収められている様子は、アート作品を連想させ、サイヤール氏やブランドの靴に対する考え方が表れているようだ。ショーケースは大きさもまちまち、透明な仕切りもあったりなかったりで、そのランダム感が逆に靴に手が伸びる効果を生んでいる。
店内ではメンズシューズはもちろん、ウィメンズシューズも数多く展開。またサイズへの対応も同ブランドの大きな魅力で、「180」シグニチャーローファーはサイズ、ウィズともに幅広いバリエーションを揃えている。さらにはメイド・トゥ・オーダー「スペシャルオーダー」も常時展開していて、アッパーやライニング、ソール仕様やステッチカラーの変更ができる。左右別々のサイズがオーダー可能なのもうれしいところ。今回サイヤール氏が監修したという日本の「サイ（Scye）」製のショップコートを着たセールスパーソンが、丁寧に対応してくれる。
shop information
『J.M. WESTON Aoyama（ジェイエムウエストン 青山）』
(住所) 東京都港区南青山5-11-5 住友南青山ビル1F
(電話) 03-5485-0306
(営業) 11:00～20:00
Sumitomo Minamiaoyama Bldg. 1F, 5-11-5
Minami-Aoyama, Minato-ku, Tokyo
Open 11:00~20:00
https://www.jmweston.com/jp/
photographs_HIrotaka Hashimoto
新しい木型を使った新しい『J.M. WESTON』のスタイル
オリヴィエ・サイヤール氏がアーティスティック・ディレクターに就任してセカンドシーズンとなった2019年。注目はなんといってもトリプルソールを配した「180 シグニチャーローファートリプルソール」。さらにやや厚みあるラウンドトウの新しい木型を使った「RÉMI（レミ）」「RAHAEL（ラファエル）」といったオックスフォードシューズも新鮮だ。ステッチワークや切り返しの意匠にアレンジを加え、インサイドのヒール横には1930年代～40年代のモデルから着想したという「W」の装飾が施されている。さらにヒール底面の意匠も一新されている。
トリプルレザーソール、ダブルウェルトの武骨なボトムコンストラクションを採用。従来のローファーのイメージを更新する存在感 ¥143,000[税込]（ジェイエムウエストン 青山店 tel.03-6805-1691）
2018年より展開されている木型を使った、ブラックカラーのクォーターブローグオックスフォード。キャップ部やヴァンプラインのブローギングが独特。¥143,000[税込]（ジェイエムウエストン 青山店）
マッケイ製法による柔らかな着用感の「LE MOC」に鮮やかなオレンジヌバックが登場。インソールも同色になっている。¥93,500[税込]（ジェイエムウエストン 青山店）
サイヤール氏ディレクションによる、新しい木型を使ったブラックカラーのホールカットオックスフォード。ヒール横内側の「W」の
装飾が、シンプルなスタイルに華を添える。¥143,000[税込]（ジェイエムウエストン 青山店）
こちらも新ラストを使ったキャップトウオックスフォード。明るいネイビーカラーのアッパーが独特の存在感。ライニングやシューレースも同色になっている。¥132,000[税込]（ジェイエムウエストン 青山店）
ダークブラウンスエードのチャッカブーツはラバーソールを採用。マイルス・デイヴィスから着想されたコレクション。¥99,000[税込]（ジェイエムウエストン 青山店）
photographs_Takao Ohta, styling_Tomohiro Saito
