『SPINGLE MOVE(スピングルムーブ)』廃業した織元のデッドストック生地をアップサイクルしたサスティナブルスニーカーを発売

ソールからアッパー、ライニング、シューレースまで環境配慮素材を採用

株式会社スピングルカンパニーは、アッパーに廃業した織元のデッドストック生地を天然染料で染色したアップサイクル素材や、 植物由来の極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込んだ「RUBEAR CNF ソール」をはじめ、ライニング・インソール、シューレースにも、環境配慮素材を採用したサステイナブルなスニーカー「SPINGLE MOVE SPM-467」を2021年10月20日から発売する。本商品は、800足の販売を計画している。

ハンドメイドスニーカー「SPINGLE MOVE」は、貴重な皮革をできる限り無駄なくアッパー素材に採用するとともに、ソール用に裁断した残りのゴムを練り直して余すことなく使用したり、スニーカーでは珍しいリペア(修理)サービスに対応するなど、サスティナブルな取り組みを進めてきた。そして、昨年から本格的なサスティナブルなスニーカーの開発に取り組み、第一弾として本年6月に植物由来のセルロースナノファイバーをゴムに練り込むことでソールの摩耗性を従来比約40%低減した(※スピングルカンパニー社調べ)「RUBEAR CNFソール」を採用したサステイナブルなスニーカー2品番を販売した。

今回発売する「SPINGLE MOVE SPM-467」は、 この「RUBEAR CNFソール」に加え、 アッパーにデッドストックの生地を天然染料で染色したアップサイクル素材、 ライニング・インソールに再生素材を55%使用した「クール マキシム」、 付属のカラーシューレースに繊維の安全証明「エコテックス(R)」をクリアした糸を使用するなど、 環境負荷の少ない素材で構成されている。「RUBEAR CNF ソール」を使用したサステイナブルなスニーカーを2022年秋冬モデルまで新ラインとして順次販売し、 その後他の商品の一部を「RUBEAR CNF ソール」に切り替える計画だ。

サスティナブルな特長
1)アッパーには、開発担当者が素材問屋で発掘した、廃業した岡山の織元のデッドストック生地をアップサイクル。この貴重な生地は、1枚でアッパーに使用できる二重織となっており、軽さと日本の織物独特の風合いが特徴。この素材に洗いと天然染料による染色を施した後、最終工程であえて仕上げ加工を行わないことで、生地表面に独特な凹凸感ができるように仕上げた。

【天然染料での加工】キナリ:水洗いのみ / カーキ:草木(エンジュ)染 / グレー:墨汁染

デッドストック生地
手洗い作業
生地表面の凹凸感

2)「RUBEAR CNF ソール」は、鉄の約1/5の軽さでありながら鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来の「SPINGLE MOVE」のアウトソールと比べて摩耗性を約40%低減する。(※スピングルカンパニー社調べ)

【アウトソールの摩耗性の比較】
左右同時に試着し一年間使用後、かかと部分の摩耗を確認

3)ライニング・インソールに使用した「COOL MAXIM/クール マキシム」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材。55%が使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られている。異型断面を持つ繊維同士の隙間が毛細管の役目を果たし、水分をため込まずドライな状態に保つ。

COOL MAXIMのインソール

4)カラーシューレースは、繊維の安全証明「エコテックス(R)」の認可が下りた糸を使用。また、アッパーとソールの間のフォクシングテープにはカラーシューレースと同色のラインを入れ、配色にまとまりを持たせている。(シューレースと同色のフォクシングテープ)

展開商品「SPINGLE MOVE SPM-467」

「SPINGLE MOVE SPM-467」は、ハイカットタイプ。内側のサイドジップにより簡単に脱ぎ履きが可能。バルカナイズ製法で生産。キナリ、カーキ、グレーの3色。XS~XL(ユニセックス)の全7サイズ展開。ベージュのコットン製替え紐付属。¥22,000(税込)

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スピングルカンパニー東京企画室
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