タンニンレザーによる持続可能なものづくりを続けている株式会社いたがき(本社:北海道赤平市)と、Made in Japan品質の『SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)』が、タンニンレザーで仕立てた両ブランドのコラボレーション革靴を、いたがき創業40周年に合わせて発売する。
革は栃木レザー(本社:栃木県栃木市)製のタンニンレザーを使用し、中敷きには「SCOTCH GRAIN × 鞄ITAGAKI with TOCHIGI LEATER」のオリジナルロゴが入っている。
いたがき創業40周年を記念して、タンニンレザーで仕上げた特別な革靴を発売
販売開始:2022年10月1日(土)〜
取扱店舗:いたがき赤平本店、京王プラザホテル札幌店、京王プラザホテル新宿、中部国際空港セントレア店、京都御池店、オンラインショップ
販売数量:初回50足(23.5~27.0cm) ※2回目も50足を受注生産予定
販売価格:¥49,500(税込)
※10月1日(土)と2日(日)は、ヒロカワ製靴社長 廣川雅一氏が赤平本店に来店
「鞄いたがき×スコッチグレイン」
1. 稀少性
国内、世界各国に靴メーカーは数多くあるが、「タンニンレザーで仕立てられた革靴」は非常に珍しい、稀少な存在。一般的に、固くて伸びの少ないタンニンレザーは靴底に最適な素材とされ、靴の甲側(上側)のつり込み加工には不向きだとされていた。この製品では靴のつり込み加工に耐えられるよう、栃木レザーが特別な仕上げ加工を施し、その生産を実現した。タンニンレザーの可能性を追求し、ヒロカワ製靴の製靴技術、そして長年に渡って高品質なタンニンレザーを製造している栃木レザーの3社だからこそ実現できた製品。
2. 日常に馴染む実用性
タンニンレザーで仕立てられた革靴は世界的にも稀少なため、その履き心地の良さを知っている方はほとんどいないのが実状。一般的にタンニンレザーは革靴の加工には不向きとされているが、この製品は従来の革靴以上に革の馴染みが早く、フィット感の高い履き心地が得られる。靴は鞄以上に日常的なケアが必要だが、その手間も含めて、革靴好きの人にこそ履いて欲しい革靴に仕上がっている。
3. 遊び心に溢れたデザイン
本製品は、栃木レザーが製造するキャメルカラーで当社仕様のハード・タンニンレザーそのものが主役。靴のデザインはその革質を引き立たせるため、長年に渡って革靴を製造してきたヒロカワ製靴のアイデアが随所に散りばめられ、プライベートシーンでも使用できる、遊び心に溢れた唯一無二ともいえる仕上がりになっている。
開発・販売までの経緯 ~「鞄いたがき」と「スコッチグレイン(ヒロカワ製靴)」の出会い〜
「いつかタンニンなめし革(タンニンレザー)で、オリジナルの靴を作りたい」。革靴が好きだった創業者・板垣英三氏は生前、海外ブランドを含む様々なメーカーの革靴を使用しており、国内メーカーではヒロカワ製靴(スコッチグレイン)の革靴を愛用していた。
いたがきとヒロカワ製靴は鞄・靴とアイテムこそ違うものの、「革を主材としたものづくりメーカー」であり、「生産・販売を一貫して自社で行う体制」「修理部門の確立」「海外からの素材調達」といった共通点も多いことがきっかけとなり、2019年、栃木レザーの前代表取締役であった故・山本昌邦氏の紹介を経て、2021年から開発プロジェクトがスタート。
いたがき、ヒロカワ製靴、栃木レザーの3社で協議しながら製作したサンプルが今年(2022年)4月に完成し、10月から販売を開始できることになった。現在、道内本社の革靴メーカーはオーダーメイド対応している一部の小規模事業者のみ。ヒロカワ製靴(スコッチグレイン)も北海道内では店舗展開していないことから、道内展開は今回が初めてとなる。本プロジェクトを通じてタンニンレザーの可能性を広げ、北海道発のタンニンレザー文化の発信を一層強化していく。
■株式会社いたがき(鞄いたがき) https://www.itagaki.co.jp/
1982年、北海道赤平市にて創業。植物由来の天然成分でなめしたタンニンレザーにこだわり、創業者・板垣英三の下で腕を磨いた職人たちの手仕事で仕立てられた鞄や財布・革小物を、商品企画・デザイン・開発・生産・販売まで一貫して自社で行っている。道内に赤平本店、京王プラザホテル札幌店、新千歳空港クラフトスタジオ店の3店舗、道外に京王プラザホテル新宿店、中部国際空港セントレア店、京都御池店の3店舗の計6店舗と、オンラインショップを国内で展開。また全国各地で年間100回超の催事を開催し、Made in HOKKAIDOの高品質な革製品を届けている。
■株式会社ヒロカワ製靴(スコッチグレイン) https://scotchgrain.co.jp/
1964年の創業以来、東京墨田区の自社工場で一貫生産を行っているMade in JAPAN品質の革靴メーカー。底の貼り替え修理が可能で、職人の高度な技術が必要とされる「グッドイヤー製法」を採用しており、職人の育成を通じて高い品質を維持している。1997年に銀座本店を開業。現在は大阪店、ecute上野店、ソラマチ店の4店舗と、2000年に開業した御殿場プレミアム・アウトレット、りんくう店、佐野店、土岐店、有楽町店のアウトレット5店舗を展開の他にも、オンラインストア、オンラインアウトレットストアを直営にて運営。
■栃木レザー株式会社 https://www.tochigi-leather.co.jp/
1937年創業。昔ながらの製法(ピット鞣し)を継承して鞣(なめ)された「フルベジタブルタンニンレザー」は、文字通り植物性の天然成分で作られたタンニンで鞣された革で、栃木レザーのこだわり。現在主流とされている製法の何倍もの時間をかけて丁寧にピット槽で鞣された素材は、ほぼ100%土に還るという特徴があり、実用面では革本来の風合いが生かされ、丈夫でコシがあり、使うほどに色艶が増しエイジングを楽しめる。国内はもちろん、海外の一流アパレルメーカーからもオーダーが来るほどの最高級品として、世界中で高い評価を得ている。
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株式会社いたがき(鞄いたがき)
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