スコッチグレインの人気モデル「ヴェント」
ローファーなどのスリップオンシューズは、構造上、レースアップシューズと比べて浅さや緩みを感じやすい。その弱点を、グッドイヤーウェルテッド製法を考慮し、従来のものより甲を抑え、踵のホールド感をアップさせた新生「F20」木型を開発して大きく改善したのが、『スコッチグレイン』の「vento(ヴェント)」シリーズのローファー。
また、グリップ力あるハーフラバーソール「グリッパーソール」を採用し、さらにつま先部は硬度を高く、屈曲部は柔らかなアメゴムを使って、一歩進んだ使い勝手と着用感を追求している。今季は新色のネイビーとボルドーが登場。深い色合いと、なめらかな質感の革は、姫路のタンナー「山陽」によるものだ。そして今季はタッセルスリップオンがラインナップに加わった。
20数年前に展開していたスタイルの復刻版に近い形で、トラディショナルな雰囲気が色濃く漂っている。その一方でローファーと同じ新木型を使用。スリップオンの気軽さと、テーラードウェアとも相性が良いクラシックな存在感を併せ持ったこのタッセルスリップオンは、オン・オフ問わず幅広く活躍しそうだ。
photographs_Takao Ohta
〇 LAST issue22より
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