現代のベーシックを再考する。12. Loake

ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。

Loake
623 “Brighton”

カルチャーとともに味わいたい靴。

現在はローク社のロゴが入った透明感ある材質のラバーソールが配されている「623」。ガラス加工のアッパーとの組み合わせが活動的な印象。使用ラスト「97」は意外にも同ブランドでは比較的細身だという。

 モッズの中で知れ渡っていた「ブライトン」の名は、現在『ローク』のサイトではレザーソールとしてさらりと紹介されている。1960年代から80年代、モッズや2トーン系のミュージシャンや愛好家たちの足を飾ったチャンキーなソールを持つタッセルスリップオンは「623」という品番で展開。さらに最近これらの靴は「ローク ローファー」という呼称で総称されているようだ。だが、タンがそのままキルトとつながったキルティタンというディテールを持つこのタッセルスリップオンはすべて、「ブライトン」と呼ぶほうが馴染みがある。それほどこのスタイルは音楽などカルチャーと密接に関わり、だからこそ魅力なのだ。さらにドクターマーチンが音楽とともにワーキングクラスとの連関を感じるのに比して、この靴にはどこか高踏的な雰囲気がある。

FRONT
REAR
EYE-LEVEL
Data
ブランドローク
モデル623
展開アッパーガラスレザー(ブラック、オックスブラッド)
ソールグッドイヤーウェルテッド製法、ラバーソール
展開サイズ4〜11
価格¥43,000〜

information contact
マドラス tel.0120-30-4192


photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。

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