ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。
Loake
623 “Brighton”
カルチャーとともに味わいたい靴。
モッズの中で知れ渡っていた「ブライトン」の名は、現在『ローク』のサイトではレザーソールとしてさらりと紹介されている。1960年代から80年代、モッズや2トーン系のミュージシャンや愛好家たちの足を飾ったチャンキーなソールを持つタッセルスリップオンは「623」という品番で展開。さらに最近これらの靴は「ローク ローファー」という呼称で総称されているようだ。だが、タンがそのままキルトとつながったキルティタンというディテールを持つこのタッセルスリップオンはすべて、「ブライトン」と呼ぶほうが馴染みがある。それほどこのスタイルは音楽などカルチャーと密接に関わり、だからこそ魅力なのだ。さらにドクターマーチンが音楽とともにワーキングクラスとの連関を感じるのに比して、この靴にはどこか高踏的な雰囲気がある。
Data | |
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ブランド | ローク |
モデル | 623 |
展開アッパー | ガラスレザー(ブラック、オックスブラッド) |
ソール | グッドイヤーウェルテッド製法、ラバーソール |
展開サイズ | 4〜11 |
価格 | ¥43,000〜 |
information contact
マドラス tel.0120-30-4192
photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。