現代のベーシックを再考する。11. JOSEPH CHEANEY

ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。

JOSEPH CHEANEY
CAIRNGORM Ⅱ R

カントリー&ミリタリーという新たな英国性。

レースステイから踵にのびたステッチラインはブーツが中心だった頃の名残とも
いえるクラシックなディテール。ソールにはITSHIDEコマンドソールを採用している。

 かつてはチャーチの兄弟ブランドとして知られていた『ジョセフチーニー』。現在はチャーチのオーナーだったチャーチ・ファミリーが経営に携わり、かつてよりも英国性を強く感じさせる靴づくりを行っている。それが端的に感じられるモデルがこの「ケンゴン 2 R」。かつて英国軍にも提供されており、75年以上の歴史を持つミリタリーラスト「4436」を使用し、防水性を狙ってアッパーをウェルトの上に被せるように縫製する「ヴェルトショーン製法」を採用したこの靴は、ミリタリーの質実剛健さと、英国紳士のひとつの流れであるカントリーシューズ双方の個性を組み合わせた、英国靴の新たなカジュアルスタイルを提示している。アッパーに使ったグレインレザーは、バーガンディカラーとブラックカラーで大きく印象が変わる。

FRONT
REAR
EYE-LEVEL
Data
ブランドジョセフ チーニー
モデルケンゴン 2 R
展開アッパーグレインレザー(ブラック、バーガンディ)
ソールグッドイヤーウェルテッド製法、コマンドソール(ラバーソール)
展開サイズ5〜11
価格¥71,000

information contact
BRITISH MADE 銀座店 tel.03-6263-9955


photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。

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