ファクトリーの現場から生まれた『マニュファクチャーズ』。
1952年に靴職人たちにより創業したユニオン製靴(現・世界長ユニオン)。その後イタリア・マレリー社との技術提携し、1970年代にはモカシーノ製法の靴で人気を博した。それから50年近く、当時からの職人たちが引退を迎えるファクトリーで、若手の職人たちが自分たちの問題意識から自発的に始めたのが、『マニュファクチャーズ』である。往時に繋がるライオンのマークを採用し、『ユニオンインペリアル』などで使われている手仕事の技術を盛り込んだ、現代性ある靴づくりが追求される。12月には浅草『レンド』と共同で、東京・青山の『トレーディングポスト』にて受注会を行う。日本の靴の新たな地平を拓くか、注目したい。
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 isuue.19 「LASTupdate19 6. 若い靴職人たちによる新しい試み。」