クラシックなテイストを感じさせながら、なおかつ新鮮な魅力を備えた靴を中心にセレクト。華やかな、それでいてリラックス感もある雰囲気をさまざまに味わいたい。
現代的な魅力を備えたクラシック靴。キーとなるスタイルや要素を解題。
Picks no.1「SLIP ON(スリップオン)」
クラシック&リラックスな装いのスタンダードシューズ。
クラシックでリラックスな、スリップオンが人気。ローファーからタッセル・スリップオン、または写真のようなヴァンプシューズまでとスタイルも幅広い。アンラインドのつくりでリラックス感を強調したものも多い。ドレスシューズでもエラスティックを使ってシューレースに代わるホールド感をもたせたスリップオンがいくつか見られる。

「GAVIN」 ビームス40周年記念復刻モデル(2018年)、アンラインド。¥79,000
(ビ―ムス ハウス 丸の内 tel.03-5220-8686)
Picks no.2「SANDAL(サンダル)」
デザインやスタイルがより幅広く。
2017年春夏頃より、サンダルが多く見られる。特に2018年などはグルカサンダルタイプが変わらず人気で会ったが、さらにデザインを加えた変形グルカや、鮮やかなカラーなど、アレンジが加わったものが目立った。またミュールタイプやトングタイプ、さらにはシャワーサンダル調など、リラックス感の強いスタイルは新鮮な印象だ。

「soak」 レッドカラーのメッシュミュール。¥56,000
(スキマ tel.03-6447-7448)
Picks no.3「SUEDE(スエード)」
レトロな風合いのブラウンスエードが新鮮。
いまや春夏の素材としても定着したスエード。ドレススタイルをシックにカジュアルダウンする際に使える靴として人気だ。季節感あるブルーやホワイト、ペールトーンの色は多いが、どこかレトロな印象もあるブラウンカラーのバリエーションも新鮮だ。アンラインドのつくりならばリラックス感が倍増。

「SANDFORD」 ブラウンディアスキンスエード。¥79,000
(伊勢丹新宿店 tel.03-3352-1111)
Picks no.4「THICK SOLE(厚底)」
厚底と厚いトウシェイプの組み合わせ。
いわゆる厚底の靴は、モードの傾向もあって今季も多く見られる。ノルウェイジャン製法などボリュームあるソールコンストラクションや、ワークシューズ由来の厚いラバーソールを採用した靴が、クラシック感ある厚底として人気だ。また底のボリュームに合わせて、厚みあるトウシェイプの靴も増えている。

「SANSGENE」 スコッチグレインレザー別注モデル。¥65,000
(ユナイテッドアロ―ズ 銀座店 tel.03-3562-7798)
Picks no.5「COLOUR(カラー)」
着こなしのアクセントになる色も登場。
クラシックスタイルに新鮮な印象をもたらす要素として、色の提案が多く見られる。ブラウンのグラデーションはもちろん、レッドやイエローといった鮮やかな色が靴に使われるケースも増えた。装い全体をベージュなどの同系色でまとめるスタイリングの一方で、鮮やかな色の靴をアクセントに使う着こなしも。

「ALWYN」 ラセットカラー、シューツリー付属。

「DUKE」 アンラインド&ラバーソール。¥147,000
(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター tel.0120-137-007)
photographs_Takao Ohta, styling_Tomohiro Saito
〇 雑誌『LAST』 issue.14 より