
先日生産終了の報が流れてきたフランス「lulu」のメタル・トウタップス(トウスチール)。まだ市場には多く存在しているようだが、先を見据えて、独自の部材開発も進んでいる。
LAST本誌19号で紹介した荒川産業もそのひとつ。昨年取材した際には、生産を担う東大阪の金属加工会社で試作が重ねられていたが、今年春に完成し、市場に供給されるようになった。
本体にゆるやかにつけられたアールの形状や、ネジ穴のつくりなどに、日本製ならではの精度の高さが感じられる。素材の硬度も吟味されて決められているそう。さらに検品時には錆止めが塗布されるなど細かな配慮も。また、スチールを固定するネジも併せて販売されている。東京都内のリペアショップを中心に、取り扱いが広がっている。
日本製のトウスチールパーツである「AS ヴィンテージスチール」。国内金属加工の高い技術が反映された精確なつくりで、収まりもいい。スチールを固定するネジも併せて販売されている。

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荒川産業
tel:03-3874-8191
photographs_Takao Ohta
〇 LAST issue21 より