ヘリテージを味わいながら、カジュアルに着こなす。よりヘリテージ感があるスタイルやディテールを持つ、注目のモデルを各ブランドからピックアップして紹介する。
スタイル別シューズセレクション。チャーチやクロケット&ジョーンズなど、おすすめモデルのディテールに注目。
Slip-on(スリップオン)
百花繚乱のローファーに注目
ローファーやタッセルスリップオンなどが数多く展開されている昨今。色や素材も多彩で、さらにスタイルもアメリカンなものからドレスローファーまで幅広く見られる。ジェイエムウエストンの定番モデルも、写真のような変化で一味違う装いとなる。
Brown(ブラウンカラー)
ブラックから個性豊かなブラウンへ
長年続いたブラックカラーのレザー一辺倒から、ブラウンカラーのアッパーが少しずつ増えている。赤系のブラウンからライトブラウンまでいくつか見られるが、鮮やかな色合いのブラウンが新鮮に映る。
Brogue(ブローグ)
ヘリテージの表現、ブローキング
ヘリテージ感のある紳士靴の意匠として、ブローグがいままた注目を集めている。フルブローグはもちろん、セミブローグやクオーターブローグなど、ブローギングが控えめなものも新鮮な印象がある。
Single Buckled(シングルモンク)
クラシックで快適なスタイル
スリップオンシューズと似たモデルとして、ひとつのバックルで留める、シングルモンクストラップが増えている。着脱がしやすいのと、金具の色や大きさなどによって印象が大きく変化するのが面白い。
Suede(スエード)
鮮やかな色合いのスエードをあえて選ぶ
素材として多く見られたのがスエード。色はさまざまで、中には写真のような鮮やかな色も見られた。あえて足元が際立つよう、差し色としてスタイリングするやり方も。オーセンティックなスタイルが新鮮に。
Dress Boots(ドレッシーブーツ)
エレガントなブーツに注目
まだ大きな流れとはいえないが、バルモラルやチェルシーブーツ、ジョッパーズなど、レザーソールのドレッシーなブーツが注目されている。スーツなどに合わせて、着こなしにちょっとヒネリを加えるのに重宝する。
Rugged Sole(タフソール)
活動的な足元のためにラギッドなソールを
アウトドア系のラバーソールや厚底など、存在感あるソールの靴は相変わらず人気。少し前の厚底ブームと異なり、厚さというよりは、ソールのラギッド感を軸に選ばれている。カジュアルな着こなしに映える。
photographs_Takao Ohta, styling_Tomohiro Saito
〇 雑誌『LAST』 issue.15 より