『Church’s（チャーチ）表参道店』ハイエンドからウィメンズまで充実した品揃え

入り口のドアから店内に入ったところ。表参道の喧騒から隔絶され、静謐な空間で靴選びができる。

2013年にオープンしたチャーチの日本旗艦店

2013年オープンの『チャーチ』の日本旗艦店となる表参道店。メンズとウィメンズ、双方のアイテムを展開する直営店は、日本ではこの表参道店だけという。また、数年前に発表された、ハンドワークを盛り込んだハイエンドライン「クラウンコレクション」も、表参道店には揃っている。アッパーにスタッズを配した「バーウッド」などの人気モデルはもちろん、いわゆる定番のモデルも充実。ラスト173のキャップトウ「コンサル」は、ウィズもF、G、Hと3種が揃う。またクレープソールの「シャノン」はこの表参道店のみの取り扱い。他にもスマートなラスト136を使った「オフィスコレクション」も展開されている。

さらに表参道店ではパターン・オーダーのサービスも行っている。モデルを決め、現行品やスワッチからアッパーの革を選び、ソールの仕様だけでなくウェルトやライニングなども選択可能。木型は基本的には現行木型のみのオーダーになるが、限定サービスとして、過去のラストのオーダーも可能という。アップチャージは仕様により変わるが、価格のプラス2万円から。

2019年に同ブランドからは、ラスト84を使った「バークロフト」が発表されている。これは遺失していた木型を復刻し、パターンなども新たにつくり直した結果実現したという。スタッズなど斬新な革靴のスタイルを追求する一方で、こうした歴史の掘り起こしも行う。同ブランドのものづくりの奥行きが窺える。

（左）表参道店のみで展開しているクレープソールの「シャノン」。人気モデルなので品薄とも。ウィズはG。（右）ショップの2階にディスプレイされていた、新たに木型から復刻されたラスト84の「バークロフト」。

パターン・オーダーのスワッチが置かれたところには、靴のパーツのサンプルが並んでいた。

shop information
『Church’s（チャーチ）表参道店』
住所 : 東京都渋谷区神宮前5-8-1
電話 : 03-3486-1801
営業 : 11:00～20:00、11:00～21:00（土日・祝日・祝前日）　

幅広いスタイルが示すチャーチのクラフツマンシップ

**BRANDON**
履き口にナイロンを配したカジュアル感あるモデル。肉厚なウレタンソール、ラスト142。
¥70,400［税込］（チャ－チ表参道店 tel.03-3486-1801）

**BURWOOD**
シングルソールでアンラインド、軽快感を求めた「バーウッド」。ラスト81、ポリッシュドバインダー。
¥91,300［税込］（チャ－チ表参道店）

**GRAFTON**
スタッズ付きモデルの、新色ホワイト＆ブラックコンビ。ラスト173、ポリッシュドバインダー。
¥107,800［税込］（チャ－チ表参道店）

**BAYCLIFF**
丸みあるトウのラスト103 を使った、シングルモンスクトラップの新スタイル。ポリッシュドバインダー。
¥91,300［税込］チャ－チ表参道店）

**TUNBRIDGE**
人気のローファーの今季の新色。鮮やかなブルーのポリッシュドバインダー。ラスト126。アンラインド。
¥67,100［税込］（チャ－チ表参道店）

**BARKSON**
ナチュラルな質感のロデオカーフを使用。シングルソール＆アンラインド。ラスト103。
¥80,300［税込］（チャ－チ表参道店）

【ブランド概要】
1873年創業の英国高級紳士靴の代名詞的存在ながら、近年ではウィメンズコレクションをスタートさせ、スタッズを配したモデルやスニーカーなども手がけるなど、幅の広さを見せている同ブランド。今季もさまざまなスタイルが展開されているが。際立っているのはアンラインドで軽い履き心地を求めたモデル。人気の「バーウッド」はシングルソールに変更しさらに軽快感を追求している。

photographs_Hirotaka Hashimoto
〇雑誌『LAST』 issue.16 より