茶色の革靴は決してハードルが高くない。2021年春夏の最新作。クロケット&ジョーンズ、チャーチ、ジョセフ チーニー フォー ドレイクスなど。
コーディネイトが難しく、汚れやすい茶色のシューズは上級者向けの革靴として敬遠されがち。ただしメンテナンスに気を配り、履きこなすことができれば非常にお洒落なアイテムだ。イタリアなどではブラウンシューズにネイビーを組み合わせた「アズーロ・エ・マローネ 」が定着していて、伝統的なカラーコーディネイトとして人気を博している。
知的で上品な青色と、優しくて深みのある茶色。2色のコントラストがエレガントな雰囲気を醸し出す組み合わせは、ネイビースーツをよく着る日本のビジネスマンにとっても決して高いハードルではない。ベーシックな黒の革靴に合わせると誠実な印象を与えるが、茶色の革靴との組み合わせであればネイビーとブラウンが引き立て合い、上品で抜け感のある印象になる。靴の色を変えるだけで、いつもの洋服の雰囲気をがらりと変えられる。オンとオフのコーディネートに幅を広げたいというビジネスマンにはおすすめの組み合わせだ。
2021年の新作から選りすぐりのブラウンカラーシューズをお届けする。

スクエアトウのラスト「KENDALL」を使ったプレーンダービー。アッパーにはダークブラウンカラーの「アルパイングレイン」を使用。ダブルソール。¥105,600(ラコタハウス 大阪店 tel.06-6210-2373)

ダークブラウンカラーの米ホーウィン社シェルコードヴァン使用、1940年代のオフィサーシューズの木型を復刻したラスト「210E」、ダイナイトソール。¥121,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター tel.0120-137-007)

8カラーの米ホーウィン社シェルコードヴァン使用。ハンドモカステッチ。¥113,300(ショセ ル コアン tel.03-5734-1633)

バーガンディカラーのブックバインダーフュメレザー、ラスト「168」。¥124,300〔予定価格〕(チャーチ クライアントサービス tel.0120-80-1873)

ブラウンカラーのブックバインダーフュメレザー、ラスト「126」、アンラインド。¥114,400〔予定価格〕(チャーチ クライアントサービス)

ダークブラウンカーフ、ラスト「8695」。¥209,000(ジョン ロブ ジャパン tel.03-6267-6010)

マホガニーグレイン、ラスト「130」の『ドレイクス』仕様。¥86,900(Drake’s 銀座店 tel.03-6263-9955)

ミュージアムカーフ、シングルモンク。¥88,000(レンド シュー アンド リペア tel.03-6802-3825)

ウォルナットグレイン×バーガンディポリッシュ、コマンドソール。¥66,000(伊勢丹新宿店 tel.03-3352-1111)

アデレードスタイル。¥60,500(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店 tel.03-3423-202)
photographs_Takao Ohta, styling_Tomohiro Saito
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より