ドレスシューズには、さまざまなスタイルがあり、それぞれ特色と個性がある。ここでは、知っておきたいドレスシューズのスタイルを取り上げ解説する。
Saddle Oxford
サドルオックスフォード
レース部に、馬の鞍のようなパーツをあしらったオックスフォード。まだ革靴がスポーツシーンでも使われていた20世紀初頭に、ゴルフなどのスポーツシューズとしてこのデザインが登場したといわれる。ホワイトやグレーなどのサドルが配されたスタイルが当初は多く、それはまた女性にも好まれた。その起源ゆえにソールはラバーなどが使われることも多い。活動的なスタイルの靴といえる。
1. カルチャーとも密接に。
アメリカントラディショナルスタイルにおいて、2トーンのサドルオックスフォードは男女問わず人気となった。また、エルヴィス・プレスリーや最近では英国のスカのミュージシャンにも選ばれている。
2. 同色のサドルはワーク&ドレス。
コンビネーションカラーで表現されることの多いサドルオックスフォードだが、アメリカのワークシューズた英国のドレスシューズには、同系または同色のサドルを配したものも数多く見受けられる。
Red Wing
Mil-1 Saddle Oxford
タフな「フェザーストーン」レザーを使ったブラックのサドルオックスフォード。ソールはラバー半貼りのグロコードソール。
¥50,800(レッド・ウィング/レッド・ウィング・ジャパン tel.03-5791-3280)
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
◯LAST issue11 特集「いま、知っておきたいドレススーズのスタイル。」より抜粋。