知っておきたい、ドレスシューズのスタイル。【17】ダブルバックル

ドレスシューズには、さまざまなスタイルがあり、それぞれ特色と個性がある。ここでは、知っておきたいドレスシューズのスタイルを取り上げ解説する。


Double Buckled

ダブルバックル

甲上部を覆うような幅広のストラップを、ふたつのバックルで留めるスタイル。19世紀、英国ロンドンのビスポーク靴職人ジョン・ロブ氏の息子であるウィリアム・ロブ氏がパリに靴店ジョン ロブをオープン、そのウィリアム氏このスタイルを生み出したとされ、ジョン ロブでは考案者の名が冠されている。オリジナルではキャップトウの仕様だが、現在ではさまざまなスタイルに発展している。ダブルモンクストラップとも呼ばれる。

1. キャップトウがポイント。

ふたつのバックルに目が行きがちだが、オリジナルのスタイルの場合、キャップトウがあることでバランスがとられている。キャップトウには2本のステッチが施される。ちなみにソールはダブルソール。

2. 現在では多彩なスタイルへ。

ダブルバックルの仕様を持つ靴は、現在はオリジナルのスタイルからさまざまに発展している。バックルの間隔やストラップの大小、またはトウのスタイルなどで印象が大きく違い、装いも変わってくる。

JOHN LOBB
WILLIAM
同ブランドを代表するモデルのひとつ。ラストはこのモデルのためのNo.9795を使用。ソールはボリュームあるダブルソール。
¥180,000(ジョン ロブ/ジョン ロブ ジャパン tel.03-6267-6010)


photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
◯LAST issue11 特集「いま、知っておきたいドレススーズのスタイル。」より抜粋。

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