ドレスシューズには、さまざまなスタイルがあり、それぞれ特色と個性がある。ここでは、知っておきたいドレスシューズのスタイルを取り上げ解説する。
George Boots
ジョージブーツ
チャッカブーツと似た形だが、チャッカブーツよりは履き口が高い位置にあるスタイル。ミリタリー起源のスタイルで、英国国王ジョージ6世治世時に将校の正装用の靴として導入され、その呼称がついた。くるぶし部をしっかりとカバーする丈で、着脱はやや手間がかかるが、着用した際の活動性は高い。アイレットは3アイレットが基本。また乗馬時の着用も想定していたオリジナルのスタイルから、ヒールは高めに設定されていることが多い。
1. ミリタリーらしい質実さ。
アッパーの革選びやソールの仕様、さらには靴内部のカウンターなどのつくりにおいても、ミリタリーの靴らしいしっかりとしたものがこのスタイルの靴には多い。質実剛健な雰囲気がこのスタイルの個性でもある。
SANDERS
George Boot
ネイビーカラーのアッパーのジョージブーツ。ソールにはダイナイトソールを使用している。¥56,000(サンダース/グラストンベリーショールーム tel.03-6231-0213)
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
◯LAST issue11 特集「いま、知っておきたいドレススーズのスタイル。」より抜粋。