ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。
Corthay
Corthay-Arca
気鋭の靴職人が生んだ、独創的なシルエット。
フランスの人間国宝ともいわれる「MAÎTRE D’ART(メートル・ダール)」に、2008年に選ばれたピエール・コルテ氏。パリの靴店で靴職人として経験を積んだのち、28歳で自身の店「メゾン・コルテ」を設立。シュール・ムジュール(ビスポーク)でスタートし、ほどなく既製靴も手がけるようになった。その当初から存在するモデルが、この「コルテ—アルカ」である。ベクテーグル(鷲のくちばし)とも呼ばれる独特なスクエアトウと、その流麗なシェイプを強調するように配された小ぶりなレースステイは、いずれもシュール・ムジュール由来のもの。こうしたスタイルを高いクオリティで具現化すべく、コルテ氏は自身でファクトリーを設立することになった。ロングノーズな靴への志向がひと段落した今だからこそ、その高い美意識がわかる。
Data | |
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ブランド | コルテ |
モデル | コルテ-アルカ |
展開アッパー | カーフ、スエード、クロコダイル、パイソンなど。色はブラック、オールドウッド、パープル、ブルーほか |
ソール | グッドイヤーウェルテッド製法、レザーソール |
展開サイズ | 5〜12 ※色や素材で違いあり |
価格 | ¥180,000 |
information contact
メゾン コルテ 青山 tel.03-3400-5060
photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。