現代のベーシックを再考する。07. EDWARD GREEN

ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。

EDWARD GREEN
CADOGAN

代表的木型を使った、英国的な靴。

「古のセントジェームズの薫りを持つ」と同ブランドが形容するラスト「202」を使った靴。ラウンドトウとセミブローグの組み合わせはまさに英国らしい存在感。ウィズはEのほかにDも展開。

 フランス・リモージュ近郊で創業した靴工房は、創業者の息子ユージェーヌ・ブランシャール氏がアメリカにてグッドイヤーウェルテッドを学んだことで、近代的シューズメーカーへと発展する。さらにパリにて社交界の紳士ヴィアール氏と出会い、『ジェイエムウエストン』がスタート。1922年にパリに1号店がオープンする。そして大戦後の1946年に発売されたのがこの「180」ローファーだった。この靴は、実存主義が席巻し、やがて五月革命へと向かうパリにおいて、「BandeduDrugstore ドラッグストアのギャング」と呼ばれる若者たちが、既存の権威に対する反発として履くように。ある時はユースカルチャーの象徴、またある時はクラスの必須アイテムなど、時代によってさまざまに受容され、現在までマスターピースであり続けている。

FRONT
REAR
EYE-LEVEL
Data
ブランドエドワード グリーン
モデルカドガン
展開アッパーカーフ(ブラック、ダークオーク、レッドウッド)
ソールグッドイヤーウェルテッド製法、レザーソール
展開サイズ5〜11
価格¥159,000

information contact
エドワード グリーン 銀座店 tel. 03-3573-6055


photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。

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