サステイナブルな革靴とはどういうものか。持続性を3つの項目に分けて考えてみた。果たしてそれは納得できるものなのか?
ALDEN オールデン
Indy Boots
あのヒーローも復活する現代に相応しい?
その名はもちろん、ハリソン・フォードの当たり役「インディアナ・ジョーンズ」に由来している。フォードが『レイダース 失われた聖櫃(アーク)』劇中で着用した「405ワークブーツ」は、映画の大ヒットを機に広く知られることとなり、オールデン社もアッパーにホワイトモカステッチを配した同型ブーツ(401、403、405他)にその呼称を使うようになった。
オーソペディックシューズの考え方を反映したトゥルーバランス(Trubalance)ラストを採用し、ヒールはフットバランスヒール仕様。モディファイドラストほど内振りではないものの、足なりなシルエットの木型は快適な履き心地を生み、活動的な足元にはうってつけといえるだろう。403は米ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使用し、オイリーな革は足に馴染みやすく経年変化も良好。ソールはコルクミックスのネオコルク(ラバー)ソールで、往年のアメリカンブーツを連想させる。堅牢なつくりの靴だが、それ以上に「タフガイ」に見える靴ともいえるだろう。
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
雑誌『LAST』 issue.18 特集「サステイナブルな革靴、を選んでみる。」より抜粋。