「ノルウェージャン・レイン & T-マイケル」東京のイーストサイドで洋服とじっくり向き合う。

ウォータープルーフのアウターウェアブランド『ノルウェージャン・レイン』と、そのデザインを手がけるテーラーでありデザイナー・T-マイケル氏自身のブランド『T-マイケル』。両者の日本でのショップが、2019年4月に東京・神田須田町にオープンした。

左は多孔質な岩肌のようにパーフォレーションが配されたダービーシューズ。

「Norwegian Rain & T-MICHAEL(ノルウェージャン・レイン & T-マイケル)TOKYO STORE」。築70年の元ガラス問屋をリノベーションしたショップ。

青山でも銀座でもなく、東京の東側というのは、東京を頻繁に訪れるT-マイケル氏のたっての希望だったという。日本の歴史を感じさせる建築や町並みが残っているエリア、を念頭に物件を探したそう。

もともとはガラス問屋だったという築70年の民家をリノベーションした今回のショップ。間口がそう広くなく、奥が長いつくりは、往年の日本家屋の特徴だ。梁や柱なども民家本来のものを流用している。その一方で床には19世紀にカナダの鉄道の橋脚に使っていた木材を使い、銅を使った独自の什器が配されるなど、テクスチャーのミックス感が、独特な雰囲気を生み出している。

吹き抜け部分の天井は、民家の遺構がよくわかる。木の色あいが日本的だ。

店内には民家で使われていた家具もいくつか残され、その傍にノルウェーの家具が置かれ違和感なく同居している。聞けば残した家具はT-マイケル氏のチョイスとのことで、その審美眼の高さが窺える。さらに2階奥には、数席になるが、バーコーナーも併設。ノルウェー産のジンを傾けながら、坪庭の風景を愛でるのも一興だ。

カウンターは和の感じの設え。奥の棚には民家にあった和家具を流用している。
銅色のラックが、和ベースの空間に独特なリュクス感をもたらしている。 
店長の畠山佑太さんが着ているのは『T-MICHAEL』アイリッシュリネン製ベルテッドジャケット ¥94,200(税込)。広めのピークドラペルのバランスが絶妙だ。中にはストライプのノーカラーシャツ ¥36,300(税込)を合わせて。

photographs_Hirotaka Hashimoto
〇 雑誌『LAST』issue.16 Best Kept Secret Shops まだ見ぬ名店へ。/より抜粋

shop information
『Norwegian Rain & T-MICHAEL TOKYO STORE』
(営業時間) 月~水曜 11:00~20:00 / 木~土曜 12:00~22:00 / 日曜 11:00~18:00 ※要お問合せ
(住所) 東京都千代田区神田須田町1-12-6
(電話) 03-3527-1766
(HP) https://norwegianrain.com

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