【2021新作】活動的なタウン・シューズたち。注目したいラグジュアリーシューズのニューモデル。

リラックス感あるスタイル、またはアウトドア志向、それらの背後にあるのは、より活動的に生活したいという気持ちではないか。こんな時だからこそ、アクティヴな足元で、歩き出すのはどうだろう。各メゾンから発売された2021年新作のラグジュアリー・タウンシューズを紹介する。

「Active in the City」活動的に歩き出すための2021年新作 ラグジュアリー・タウンシューズ

HERMÈS(エルメス
活動的なスタイルに鮮やかな色が映える。
アーシーなユーティリティウェア的色あいに、ターコイズやオレンジ、イエローなどのヴィヴィッドカラーの組み合わせが新鮮な今季のプレタポルテコレクション。このマウンテンブーツスタイルのモデルにもアイコニックなカラーが配されている。アッパーはヴェロア、ライニングにはムートンが配されて暖かい。シューレースは2色付属している。ブーツ ¥234,300(エルメスジャポン tel.03-3569-3300)

GUCCI(グッチ)
ブラウンとブラックの色合いが生み出すクラシック感。
グリーン・レッド・グリーンのウェブ ストライプに「インターロッキングG」のハードウェアを左右に配したサドルストラップ、さらに小ぶりなタッセルをあしらったローファー。ブラウンとブラックというコントラストが強いコンビカラーには、今季らしいクラシックな印象がある。ヒールは3センチとやや高め。リラックス感とエレガンスが共存した足元になりそうだ。ローファー ¥123,200(グッチ ジャパン クライアントサービス tel.0120-99-2177)

PRADA(プラダ
新デザイナーがもたらす個性。
今季よりラフ・シモンズが参加。「Positive Feelings」と題されたコレクションは、ヴァーチャルショーの後で各国の若きクリエイターと対話を行うなど、「交流」を強く印象づけるものだった。フェイド加工を施したグリーンカラーのスクエアトウシューズは、厚いソールが印象的。同ブランドの底流にある美意識が、現代性をもって巧みに具現化されているように感じられる。レースアップシューズ ¥149,600[予定価格](プラダ クライアントサービス tel.0120-45-1913)

DIOR(ディオール)
アクティヴな冬を印象づける足元。
キム・ジョーンズによる今季のコレクションは、古い時代の軍服や制服などとストリートウェアの感覚を巧みにミックスしたもの。詰襟ディテールのジャケットに合わせていたのが、スノーブーツを思わせる「DIOR SNOW」だった。防水加工の「ディオール オブリーク」キルティングテクニカルファブリックとカーフスキンを組み合わせたアッパーは、ドローストリングでフィット感を調整できる。ブーツ ¥181,500(クリスチャン ディオール tel.0120-02-1947)

FENDI(フェンディ)
ボリューム感ある素材をモダンな印象で。
ムートンやファー、キルティングといったボリューム感ある素材が、モダンなシルエットの中に巧みに使われている今季のコレクション。このミュールもアッパーにポニーヘアを使い、インソールにはキルティングを配している。その一方でユーティリティシューズを思わせる厚みあるスクエアトウと統一されたブラックカラーが、抑制的な印象を生み出している。ミュール ¥170,500(フェンディ ジャパン tel.03-3514-6187)

BALENCIAGA(バレンシアガ)
拡張する現実性、そして感受性。
今季は世界各国の名所の画像をバックにコレクションを発表、正面から同様に撮影されたモデルたちのスタイリングは、メンズとウィメンズ、クラシックとテック、クチュールとストリートが混在し、トータルで見た時に不思議かつ絶妙なバランスを生み出していた。この「ブルドーザー レースアップブーツ」も、ミリタリーを誇張したようなソールボリュームが、異郷に導くようで快い。サイドジップで着脱しやすい。ブーツ ¥149,600(バレンシアガ クライアントサービス tel.0120-992-136)

LOEWE(ロエベ)
英国のカルチュラル・レガシーを感じさせる。
パンク、「バッファロー」の活躍、または「ザ・ハウス・オブ・ビューティ・アンド・カルチャー」など、80年代~90年代のロンドンのストリートカルチャーを連想させるスタイルを提案している今季。ブラックスエードをアッパーに使ったクリーパーソールの靴は、そんなコレクションの美意識を端的に表現している。レースアップシューズ ¥92,400(ロエベ ジャパン クライアントサービスtel.03-6215-6116)

DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)
柔らかに足を包む靴が生む解放感。
テーラード、またはクラフト感あるアプローチと、グラフィカルな色やパターンを巧みに組み合わせた今季のコレクション。その足元として提案されているのは、柔らかなパッドを裏側に配したレザーを使ったスリップオン。踵部は伸縮するので、ミュール的に履くこともできる。エフォートレスな雰囲気で、バギーなパンツと相性が良さそうだ。スリップオン ¥96,800(ドリス ヴァン ノッテン tel.03-6820-8104)

Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン
エレガント&リラックスを端的に表現。
パイソンレザーのパターンを表現したレザーをアッパーに使った「Coolito Swing」。甲部には存在感あるシルバーカラーのシグネチャースパイクが配されている。履き口周囲はグログランのトリミングがあり、クラシックなルームシューズを想起させる仕様。ロマンティック&エレガントな存在感が新鮮だ。しっかりとしたインソールで足入れ感は良好。ミュール ¥110,000(クリスチャン ルブタン ジャパン tel.03-6804-2855)

Sergio Rossi(セルジオ ロッシ)
アウトドアテイストを軽快に。
アイコニックなプレートを配したスリップオンシューズ「sr1」で、日本でもメンズシューズの展開をリスタートした同ブランド。今季はマウンテンブーツスタイルのモデルがラインナップ。アッパーはスムースレザーとスエードのコンビネーション。履き口にはナイロンパッドを配し、軽量なソールで、タウン・シューズとして軽快な着用感を実現している。ブーツ ¥135,300(セルジオ ロッシ カスタマーサービス tel.0570-016600)

JIMMY CHOO(ジミー チュウ
英国らしさを感じさせるディテール。
英国の伝統や音楽などの文化を意識したコレクションを展開してきた同ブランドらしいローファー。アッパーのヴァンプ部にはテッズシューズを連想させるディテールが配されている。その一方で厚みのあるダブルソールとステッチが際立つウェルト部は、今日的なバランス感が反映されている。ローファー ¥114,400(ジミー チュウ tel.0120-013-700)

Gianvito Rossi(ジャンヴィト ロッシ
カジュアルシックで、新鮮な存在感。
流麗な印象のパンプスでウィメンズシューズにおいて高い人気を誇るイタリアのシューズブランド。メンズも充実していて、今季はナッパレザーのウーヴンベルトをサドルストラップとして配したブラックスエードのローファー「MASSIMO」がラインナップ。カジュアル感がありながらシックな印象で、さまざまな装いに合わせられそうだ。スリップオン ¥116,600(ジージーアール ジャパン tel.03-3403-5564)

PIERRE HARDY(ピエール アルディ)
フレンチシックなジョッパーズ。
最近では『ジャンポール・ゴルチエ』のオートクチュールコレクションでの『sacai』とコラボレーションが話題となったフランスのデザイナー。グラフィカルなアプローチのスニーカーやバッグ等の一方で、メンズシューズでは定番スタイルを独自に解釈した靴を継続的に提案している。ブラウンスエードのジョッパーブーツはトップラインのディテールが独特。ブーツ ¥147,400(ピエール アルディ 東京 tel.03-6712-6809)

photographs_Toru Oshima, styling_Tomohiro Saito


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