1921年(大正10年)に、「これからは草履ではなく靴の時代が来る」と、民生用の靴を手がける亜細亜製靴として創業、今年100周年を迎える「マドラス」。それを記念して、本拠地の大口工場内に、ミュージアム「Museo de madras(ムゼオ・デ・マドラス)」が開設された。
『マドラス』創業100周年を記念して建設されたミュージアム。一般向けの工場見学もスタート。
館内には同社の歩みを丹念に追った展示を中心に、かつて手がけていた靴や話題となったさまざまな広告などのアーカイヴ資料が並ぶ一方、同社で現在手がけている靴づくりについても、工程ごとにわかりやすく展示されている。
またこの施設の開設と同時に、一般向けの工場見学も受付がスタート。「かつて名古屋市内に工場があった際、小学生の工場見学が毎年開催された。それを現代に復活させるべく、5年前から工場のリニューアルとともに準備していた」と語った岩田達七社長。これは『マドラス』の靴づくりやブランド価値の向上ということにとどまらず、日本の靴づくりの真価を広く社会に認知させる試みといえるだろう。また、実際の工場見学と平行して、「バーチャル工場見学ムービー」も同社サイトにて公開されている。
ムゼオ デ マドラス(マドラス大口工場併設)
【住所】愛知県丹羽郡大口町上小口1-753
【工場見学予約フォーム】https://www.shoe-style.jp/contents/factory_tour/reservation
information contact
マドラス株式会社
HP : https://www.madras.co.jp/
photographs_Takao Ohta,
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より