「DUNHILL Made to Order」オリジナル木型を使った、英国靴をさらに楽しむ。

(from above
CHELSEA BOOT
DERBY SPLIT TOE
OXFORD CAP TOE
「メイド・トゥ・オーダー」のサンプルモデル。手染めのブルーカーフレザーを使った「チェルシーブーツ」はシームレスヒールで、ミニマルでスマートな佇まい。ヴァンブ部にハンドステッチを配した「ダービースプリットトゥ」は3アイレットのスタイルが独特。アッパーはカントリーテイストを感じさせるブラウンのハッチグレインソールはダブルソールを選択している。ブラックカーフの「オックスフォードキャップトゥ」は、キャップ基部やヴァンプラインにシングルステッチが配され、繊細な雰囲気がある。サイズは5 ~ 12 まで、ハーフサイズごとに展開されている。上より、¥473,000~、¥391,600~、¥358,600~(いずれもオーダー価格、シューツリー付属)。

英国製紳士靴を手がける『ダンヒル』のメイド・トゥ・オーダー ドレスシューズ

1893年の創業以来、英国紳士のスタイルを担ってきた『ダンヒル』。伝統とクラフツマンシップに拠しながらも、新たな時代のジェントルマンにフィットする品々を生み出し続けている。今回紹介するメイド・トゥ・オーダーのドレスシューズは、そんな同ブランドのあり方を体現するもののひとつといえるだろう。

英国ノーザンプトンシャーは、「グッドイヤーウェルト製法」の靴づくりを行うシューズメーカーの集積地として、長年高級紳士靴の世界をリードしてきた。そのエリアで最高峰の技術を持つといわれるファクトリーが、『ダンヒル』の英国製紳士靴を手がけている。メイド・トゥ・オーダーもまた、このファクトリーで製作される。

UPPER LEATHER
ミシシッピ産アリゲーターは6色展開で、職人が手作業でアンティーク調に色付けを行なっている。さらにハンドカラーリング&フィニッシュが施されたボックスカーフ7色、カウハイドに型押しを配したアメリカ産「ハッチグレイン」4色が展開されている。大判の色見本は靴になったときのイメージが湧きやすい。

使われている木型はラウンドトウのオリジナルラスト。長年紳士靴業界で活動してきた『ダンヒル』の担当者は、木型の特徴を、底面のボールジョイント間隔を広めにとった、日本人の足に合いやすいものと語る。さらにヴァンブ部(ボールジョイントからウエストガースにかけて)を低めに、甲部(ウエストガースからインステップガースにかけて)の立ち上がりを大きく設定した形状は、エレガントな印象と履き心地の良さを併せ持っているとも。

SHOE TREE
オリジナルラストのフォルムにあわせた、シューツリーが付属している。より長く履くために重要なアイテム。

展開されるデザインは、いずれもオーセンティックながら、例えばオックスフォードキャップトゥにはシングルステッチが配され、ダービースプリットトゥは3アイレットを選択するなど、現代的なシンプリシティも感じさせる。

SOLE
ソールはレザーソールまたはラバーのダイナイトソール(写真上段)から選ぶことができる。さらにレザーソールはシングルかダブルを選択でき、アウトソールのカラーリングをフィッシュテール(写真中央)またはUターンカーブ(写真下段)のいずれかを選ぶことができる。つま先にはトウスチールを装着することも可能。

メイド・トゥ・オーダーは、スタイルとサイズを選び、続いてアッパーの革やライニング、アウトソールの仕様などを選択して発注する。納期は5ヶ月〜(エキゾチックレザーの場合は9ヶ月〜)程度となっている。プレタポルテでは展開していない革もアッパーとして選ぶことができ、さらにイニシャルなどを飾り釘でソールにあしらうことも可能で、より愛着がもてる一足を実現できる。

INITIALS
アウトソールのウエスト部には、ネイルでイニシャルなど欧文文字を入れることができる。また、アッパーのタン裏に、手書きでイニシャルを入れることもできる。靴により個性を付加するカスタマイズ。

LAST issue25より
photographs_Toru Oshima, styling_Tomohiro Saito

information contact
ダンヒル 
tel:0800-000-0835


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