愛用の靴、愛着の靴。②-「ドンダップ」CEO マテオ・アンキージ氏 『オールデン』

LASTが靴の達人と考える方々に、愛着ある、または愛用している靴を、語っていただく連載企画の第二回。今回のゲストは、『ドンダップ』CEO のマテオ・アンキージ氏。彼の一番のお気に入りブランドは「オールデン」だという。30足あまりを所有している「オールデン」が持つ魅力とは?

お気に入りの一足『オールデン』のロングウイング。素材はこのボルドーのコードヴァンかスエードが好きだとか。『チャーチ』や『クロケット&ジョーンズ』も好きだが、履いているのはほとんど『オールデン』。

靴は履いて上から見た時のバランスで決める。「ドンダップ」CEO マテオ・アンキージ氏のコーディネイト。

数々の有名ファッションブランドでの要職を経て、現在、『ドンダップ』のCEOとして同社の舵を取るマテオ・アンキージさん。クラシックとモダンをバランスよく着こなすマテオさんは業界きってのウェルドレッサーとしても知られており、おしゃれスナップでは常連だ。

靴に関しても100足以上は所有していると言うが、そのうちの30足を占めるのが「オールデン」。今日、履いているのはコードヴァンのロングウイングだが、『アナトミカ』のモデルやローファー類もお気に入りで、好きなモデルなら素材違い、色違いで何足も持っているそうだ。アメリカに行った際には、一気に5,6足買ったりすることもあるとか。

モデル選びは、履いてみて上から見たときに美しいかどうかがポイントだと言う。

「『オールデン』が好きなのは、快適でクラシックにもカジュアルにも合うところ。仕事柄、デニムを履くことが多い上、昨今のステイホームムードで、さらにジャケットを着ることも減り気味ですが、この靴ならそんなカジュアルなスタイルにもマッチします」とマテオさん。

今日のコーディネイトにおいても、確かに着用しているアイテムはカジュアルだが、靴が全体のスタイリングを見事に引き締めている。お気に入りの一足『オールデン』のロングウイング。素材はこのボルドーのコードヴァンかスエードが好きだとか。『チャーチ』や『クロケット&ジョーンズ』も好きだが、履いているのはほとんど『オールデン』。『ドンダップ』のノーウォッシュのデニムにシャツジャケットをコーディネイト。リモートワークの影響でジャケット代わりにこの手のクラシックな英国風シャツジャケットなどを合わせることが増えたと言う。

Matteo Anchisi(マテオ・アンキージ) プロフィール
『ドンダップ』CEO
ミラノ生まれ。プロバスケットボール選手として活躍したのち、『スローウエア』、『ドルモア』などで要職を経て、2016年より『ドンダップ』にてセールス&マーケティングディレクター、2019年より同社CEO。

photographs_Stefano Triulzi, text_Miki Tanaka
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より


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