愛用の靴、愛着の靴。⑤-ショールーム経営 ステファノ・ジュリーニ氏 『ジョンロブ』

靴の達人に、愛着があり、また愛用している靴を挙げていただく連載特集。5回目の今回出演していただく方は、『ジョンロブ』をこよなく愛する男、ステファノ・ジュリーニ氏。クラシック靴のセレクトショップも経営するジュリーニさんが特に気に入っている靴は『ジョンロブ』。これまでに40足以上を所有しているという。その中の一部を紹介してもらった。

いい靴にスーツを合わせ、ステイホームでもエレガントに過ごしたい。ジュリーニ氏お気に入りの『ジョンロブ』

半年ほど前に購入した『ジョンロブ』の「ウィリアム」ライトウエイトウォーキングソール。この靴にはノーウォッシュや黒のデニムにTシャツやポロなどを合わせることも。黒の靴には白や明るい色のパンツはNGだと言う。

先代から引き継いだ「ピエールルイージ・ジュリーニ」というショールームとクラシック靴のセレクトショップ「イル・ピランディ」を経営する、ステファノ・ジュリーニさん。『ジョンロブ』や『トリッカーズ』のイタリア正規代理店でもあるため、靴とのかかわりは深い。

中でも『ジョンロブ』は特にお気に入りで、40足以上は所有しているという。今日はその中でも、ダブルモンクの「ウィリアム」のライトウエイトウォーキングソールをセレクト。「このモデルはソールがゴム製で、フォーマルシューズでありながら快適かつ機能性に優れているところが好きです。さらに、レザーソールはスニーカー時代の若者には受けませんが、ゴムソールにして若者向きにしたことで、成功しているモデルです」と専門家の立場からの見解も。

40足ほど所有する『ジョンロブ』のコレクションの一部。長く履ける靴であり、一目で『ジョンロブ』だとわかるその個性にも惹かれるとか。「ウィリアム」、「ウィリアムⅡ」を中心に、「ロペス」もお気に入り。

さて、この靴にステファノさんが合わせたのは、グレンチェックのスーツ。「ずっとリモートワークで、自分自身もすっかりカジュアルモードだったのですが、それにもそろそろ飽きて最近はあえてスーツを着て、クラシックな革靴を履くようにしています。それによって周りの人に、こんな時代でも常にエレガントであるべき、というメッセージにもなるかなと思っています」

『カルーゾ』のグレンチェックのスーツに『ボリエッロ』のシャツというコーディネイト。「ステイホームのリラックスムードもそろそろ終わり」というメッセージも込めて、最近はスーツスタイルが多いとか。

Stefano Giulini(ステファノ・ジュリーニ) プロフィール
1986年、ミラノ郊外出身。「ピエールルイージ・ジュリーニ」というショールームとクラシック靴のセレクトショップ「イル・ピランディ」オーナー。『トリッカーズ』や『ジョンロブ』のイタリア代理店でもある。

photographs_ Stefano Triulzi, text_Miki Tanaka
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より


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