「His way to dress」いま注目のデザイナーに、今季装いたい革靴と服の着こなしを伺った。
『HEUGN(ユーゲン)』デザイナー・小山雅人さんへ、革靴と服のスタイリングについて聞いた。
小山雅人氏 Profile
『HEUGN(ユーゲン)』デザイナー。ブランド名は日本語の「幽玄」に由来し、日本人ならではの美意識による、タイムレスなものづくりを志向。5シーズン目となる今季のコレクションテーマは「ELAN(仏語で活力の意)」、シンプルで男らしい仕立ての良さやクリーンで現代的な世界観を提示している。
■今回のスタイリングについて
「ジャケット感覚で着用するブルゾンスタイル。これまで男性の装いの主役であったジャケットというアイテムから、ブルゾンに変えることで少しリラックスした印象へ。ただカジュアルなわけではない、きちんとしたスタイルを表現したいというのがポイントです。実際に着用する際には、気張らずにラフに着こなす感じで。襟を立てたり、タートルのネックや袖口などはラフな表情を付けて折り返すのもいいと思います」
■選んだ靴について
「カジュアル感あるウェアが多いので、全体としてラフになりすぎないよう、ドレスシューズメーカーの靴の中からボリューム感あるモデルをセレクトしました。スタイリングしているのがワイドテーパードなパンツなので、ジャストレングスぐらいの丈で、少しボリューム感をもたせた靴は相性が良いと考えています」
■着こなしや組み合わせについて
「パンツの裾幅と丈の長さ、靴のボリューム感、これら3点のバランスについて気をつけています。例えば膝下ストレートタイプで裾幅が22センチ程度のパンツは、丈をジャストレングスにして、少しフラットなシューズを合わせるとエレガントな印象で色気のある足元が表現できます」
今回小山さんがおすすめした、コーディネイトアイテム
小山さんがガイドする、「靴とパンツの組み合わせ」。
photographs_Toru Oshima, styling_Tomohiro Saito
〇 LAST issue21 より