現代のベーシックを再考する。17. Sanders

ライフスタイルの変化や時代の経過の中で、変わることなく輝き放ち続ける靴。そんな現代のマスターピースをピックアップした。

Sanders
Brit Chukka

マックイーンが選んだ機能性。

ソールを囲むようにクレープラバーが配されて水気の侵入がなく雨天やぬかるんだ場所でも快適に活動できる。クレープソールを直に接着しているような構造なので、路面の凹凸は伝わりやすい。

 1873年に英国ノーザンプトンシャー・ラシュデンにて創業したシューズメーカー。オーセンティックな英国既製靴のほか、英国国防総省向けの靴など、ミリタリー系のユニフォームシューズメーカーとしても知られている。この『サンダース』からは、ウェルト部をクレープソールの素材(ラバー)で囲ったような、「マッドガード」と呼ばれるスタイルの靴が展開されている。このスタイル、シネマモード好きの間では、スティーブ・マックイーンが履いていた靴として長年話題だった。彼の靴がサンダース製かは定かではないが、本来は野外の泥濘地も歩けるようマッドガードをつけた英国靴を愛用していたのは確かなようだ。製法は特殊な「マッドガード製法」なので、オールソール交換のような修理は難しいが、後からゴム部分を盛り付けるリペアは可能とのこと。

FRONT
REAR
EYE-LEVEL
Data
ブランドサンダース
モデルブリットチャッカ
展開アッパースエード(ブラック、ブラウン、インディアナ)
ソールマッドガード製法、クレープソール
展開サイズ6〜8H
価格¥43,000〜

information contact
グラストンベリーショールーム tel.03-6231-0213


photographs_Takao Ohta
styling_Tomohiro Saito
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』 issue.17 「現代のベーシックを再考する。」より抜粋。

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