靴に応じて、色付きの乳化性クリームをどう選ぶか。

【WREN’S ウレンズを使ったケア】

靴に応じて、色付きの乳化性クリームをどう選ぶか。


「着色」とまでは行かないが、色付きの乳化性クリームには「補色」の効果は確かにあるので、アッパーの革の色が微妙な場合や近い色味が見つからない場合はニュートラル=無色のものを用いるのが無難。逆に言うと黒い靴の場合は、新品の段階から黒の乳化性クリームでお手入れした方が色あせは確実に防げる。茶系の靴では、新しめのものなら靴の色より1トーン明るい色のものを用いると本来の色調は維持しやすい。しかし、ある程度履き込んで自然な色ムラが出始めたら、靴の色と似た色やワントーン濃い色、赤味や青味の多い色などを用いて「自分の色」にしてゆくのも一つの手だ。つま先や縫い目にのみこれらの色を用いて陰影を付けてゆくのも楽しい。

履き込むと色味のニュアンスが徐々に変わるのがブラウン系の靴の大きな特徴。ケア用の乳化性クリームの色もそのステージ毎に様々に変化させたい。ウレンズレザークリーム 左からニュートラル・ダークブラウン・ラセット・ボルドー 各¥800

お話を伺った方
小島 隆聖 さん
荒川産業 営業部

information contact
荒川産業株式会社 tel.03-3874-8191



text_Takahiro Iino
photographs_Takao Ohta
○雑誌『LAST』 vol.18 『Shoe Care To Keep Shoes in Good Condition「保たせる」「履き続ける」ためのケアを考える』より抜粋。

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