サステイナブルな革靴とはどういうものか。持続性を3つの項目に分けて考えてみた。果たしてそれは納得できるものなのか?
JOSEPH CHEANEY ジョセフ チーニー
AVON C
英国由来のタフさを備えたギア的な靴。
1886年創業の英国・ノーザンプトンシャーのシューズメーカー『ジョセフ チーニー』。チャーチグループに属していたこともあり、ウェルメイドなグッドイヤーウェルテッド製法の靴で知られていたが、2009年にチャーチ創業家が買収して独立して以降は、英国的でオリジナリティある靴をリリースしている。中でも「カントリーコレクション」は、同社のしっかりとした靴づくりが活かされたものといえる。この「エイボン C」は世界的にも人気が高いラウンドトウのラスト「12508」を採用し、アッパーには少々の傷や汚れにも強い大きめのシボが特徴のカントリーグレインレザーを使用している。さらにソールはコマンドソールのダブルソール仕様で、そこに大きめのヒールリフトを組み合わせて、多少の悪路にも対応できるようなつくりになっている。英国のカントリーライフ由来のスタイルを現代的にモディファイした、タフさがあるシティシューズといえる。多少の天候の変化も気にせず履ける。デニムやチノとの相性も抜群だ。
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
雑誌『LAST』 issue.18 特集「サステイナブルな革靴、を選んでみる。」より抜粋。