サステイナブルな革靴とはどういうものか。持続性を3つの項目に分けて考えてみた。果たしてそれは納得できるものなのか?
Paraboot パラブーツ
AVORIAZ
パフォーマンスを背景とした靴を街履きに。
1908年にレミー・リシャール・ポンヴェール氏が創業したシューズメーカーは、加硫したラテックスからつくったオリジナルのラバーソールをワークブーツに使うようになり、1927年にラテックスの輸出港であるブラジルの「パラ」の名を冠したシューズブランド『パラブーツ』をスタートさせた。そして息子のジュリアン氏は1960年代に同社のもうひとつのブランド『ガリビエール』をスキー関連の靴や登山靴のブランドとして復活させ、ワークシューズ中心だった同社の新機軸となった。現在、マウンテンブーツは『パラブーツ』の展開アイテムのひとつとしてラインナップされている。同社の中心的製法であるノルヴェイジャンウェルテッドでつくられ、同ブランドオリジナルのラバーソールが配されたブーツは、リアルな登山靴ほどではないものの、カジュアルなブーツとしてはかなり堅牢な仕上がりで、そのオーセンティックなスタイルとともに、長く付き合える可能性を感じさせる。
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
雑誌『LAST』 issue.18 特集「サステイナブルな革靴、を選んでみる。」より抜粋。