近年注目を集めている、さまざまな機能を盛り込み、快適性を謳ったビジネスシューズ。現代のライフスタイルを反映し、従来のメンズシューズとは異なる魅力を備えた新しい革靴をピックアップした。
中空構造のモダン・ダッド・シューズ。
『CALLAGHAN(カラハン)』
1968 年創業のスペインのシューズメーカーが手がけるブランド。同社独自の「アダプタクション・テクノロジー」という、歩行時の動きとその際に起きる足幅の変化に対応する考え方が反映されている。アウトソールにはエクストラライト社が手がける同社オリジナルの「アダプライト」ソールが配されている。中空構造といえそうなそのスタイルはどこか未来的。その姿を裏切らない軽快な履き心地で、実にアクティヴな靴だ。
GMT
tel:03-5453-0033
日本らしさを更新するラグジュアリーシューズ。
『THE ONITSUKA(ジ・オニツカ)』
日本発のファッションブランドとして世界的に人気を博する『オニツカタイガー』が展開するプレミアムライン。2019 年11 月にリニューアルオープンした「渋谷PARCO」内にコンセプトストアをオープンし、大きな話題となった。主なアッパー素材として上質なレザーを使用し、オリジナルラバーソールのヒール部には衝撃緩衝材を搭載してコンフォートな履き心地を実現している。和モダンを感じさせる靴だ。
オニツカタイガージャパン お客様相談室
tel:0120-504-630
通気性を持たせた靴をいち早く展開したイタリアブランド。
『GEOX(ジェオックス)』
1995年の創業時から、イノベーションによるコンフォートな靴を志向してきたイタリアのブランド。独自開発し特許を取得した素材「メンブレン」をソールに使い、外部からの水の侵入を防ぎながら内側の湿気を逃がす靴を実現している。スニーカーからドレスシューズ、メンズからウィメンズ、キッズ向けまで幅広く展開されているが、今季は特にネイビーやオレンジといったカラフルなレザーをアッパーに使ったモデルが目を惹く。
ジェオックスジャパン
tel:03-5798-8880
コンフォート・ビジネスシューズの先駆的存在。
『COLE HAAN(コール ハーン)』
1928年創業のアメリカのライフスタイルブランド。かつてはローファーなどトラディショナルな革靴で知られていたが、近年はクッション機能などのオペレーションシステムを搭載し、快適さを追求した「グランド」シリーズで幅広い支持を集めている。中でも「オリジナルグランド」は、ドレスシューズのスタイルを持つレザーアッパーに、EVAとラバーのソールを組み合わせたハイブリッドな存在感で、カジュアルなビジネスシューズを代表する存在となった。
コール ハーン ジャパン
tel:0120-56-0979
機能を盛り込んだビジネスシューズの嚆矢。
『ASICS RUNWALK(アシックス ランウォーク)』
着地時の足への負担を軽減する衝撃緩衝材「GEL」をヒールに内蔵した靴を中心とした『アシックス』のドレスシューズ。スポーツシューズのノウハウが反映された紳士靴の代表格といえる。さらにバーニーズ ニューヨークやユナイテッドアローズといったショップとコラボレーションした靴もリリースされている。
足長効果がうれしい洒落者が作る快適な靴。
『WH(ダブルエイチ)』
シューズデザイナー坪内浩氏とファッションディレクターの干場義雅氏とのコラボレーションブランド。海外での活動も多い干場氏の、「スーツでもカジュアルでも履けて、足長に見え、動ける靴を」というニーズに応え、スニーカーライクなカップインソールとヴィブラム社軽量ラバーソールを組み合わせた構造になっている。セメンテッド製法だが、ソール交換も可能という。洒落者たちが手がけるコンフォートの形だ。
オリエンタルシューズ
tel:03-6804-3280
高級紳士靴メーカーがつくるドレススニーカー。
『SANYO YAMACHO(三陽山長)』
日本発の高級既製靴ブランドを標榜する『三陽山長』。グッドイヤーウェルテッド製法によるドレスシューズづくりの一方で、同ブランドでは早くからいわゆる「ドレススニーカー」を手がけてきた。ラストシルエットやアッパーデザインはドレスシューズそのままに、アウトソールやインソールにスニーカーのつくりや機能性を盛り込んでいる。普段ドレスシューズに親しんでいる人でも履きやすいスタイルや雰囲気が魅力といえる。
三陽山長 日本橋高島屋 S.C.店
tel:03-6281-9857
photographs_Toru Oshima
styling_Tomohiro Saito