快適でアクティブなビジネスのための新しい革靴。

近年注目を集めている、さまざまな機能を盛り込み、快適性を謳ったビジネスシューズ。現代のライフスタイルを反映し、従来のメンズシューズとは異なる魅力を備えた新しい革靴をピックアップした。

中空構造のモダン・ダッド・シューズ
CALLAGHAN(カラハン)

1968 年創業のスペインのシューズメーカーが手がけるブランド。同社独自の「アダプタクション・テクノロジー」という、歩行時の動きとその際に起きる足幅の変化に対応する考え方が反映されている。アウトソールにはエクストラライト社が手がける同社オリジナルの「アダプライト」ソールが配されている。中空構造といえそうなそのスタイルはどこか未来的。その姿を裏切らない軽快な履き心地で、実にアクティヴな靴だ。

(右)17808
フルブローグダービーというスタイルが、「ダッド・シューズ」感を醸し出している。クラシックなアッパーデザインとソールのモダン感の組み合わせが、唯一無二の存在感。ガラスレザーを使用。¥25,000

(左)17807
シンプルなプレーンダービーのスタイルは、ソールのモダン感を引き立てている。そのボリューム感は、モードな着こなしとも相性が良さそうだ。アウトソールはエクストラライト社による同ブランド独自のもの。¥25,000

GMT
tel:03-5453-0033

日本らしさを更新するラグジュアリーシューズ。
『THE ONITSUKA(ジ・オニツカ)』

日本発のファッションブランドとして世界的に人気を博する『オニツカタイガー』が展開するプレミアムライン。2019 年11 月にリニューアルオープンした「渋谷PARCO」内にコンセプトストアをオープンし、大きな話題となった。主なアッパー素材として上質なレザーを使用し、オリジナルラバーソールのヒール部には衝撃緩衝材を搭載してコンフォートな履き心地を実現している。和モダンを感じさせる靴だ。

(中)BROGUE 
1970 年に発売されたゴルフシューズをモチーフとしたブローグダービー。アッパーには国産のレザーを使用。過去のトレーニングシューズをベースとした独自のシャークソール。¥40,000

(下)DERBY
キャップトウダービーは職人が手作業でマスキングとエナメル加工を行ない、モダンな印象。インソール部は硬さの異なるフォーム材を組み合わせてクッション性を保ちつつ、アーチの沈み込みやかかとのぐらつきを軽減している。¥43,000

オニツカタイガージャパン お客様相談室
tel:0120-504-630

通気性を持たせた靴をいち早く展開したイタリアブランド。
『GEOX(ジェオックス)』

1995年の創業時から、イノベーションによるコンフォートな靴を志向してきたイタリアのブランド。独自開発し特許を取得した素材「メンブレン」をソールに使い、外部からの水の侵入を防ぎながら内側の湿気を逃がす靴を実現している。スニーカーからドレスシューズ、メンズからウィメンズ、キッズ向けまで幅広く展開されているが、今季は特にネイビーやオレンジといったカラフルなレザーをアッパーに使ったモデルが目を惹く。

(左)BAYLE A
イントレチャート風の型押し模様が配された革を使ったローファー。アッパーはネイビーカラーで、スムースレザーとのコンビネーションがクラシックな印象。ハーフライニングで軽快な着用感。¥27,000

(中)BAYLE B
ネイビースエードをアッパーに使ったプレーンダービー。ホワイトステッチがアクセントになっている。ソールには「メンブレン」を搭載して、蒸れが抑えられた快適な履き心地を実現している。ハーフライニング。¥27,000

ジェオックスジャパン
tel:03-5798-8880

コンフォート・ビジネスシューズの先駆的存在。
『COLE HAAN(コール ハーン)』

1928年創業のアメリカのライフスタイルブランド。かつてはローファーなどトラディショナルな革靴で知られていたが、近年はクッション機能などのオペレーションシステムを搭載し、快適さを追求した「グランド」シリーズで幅広い支持を集めている。中でも「オリジナルグランド」は、ドレスシューズのスタイルを持つレザーアッパーに、EVAとラバーのソールを組み合わせたハイブリッドな存在感で、カジュアルなビジネスシューズを代表する存在となった。

(左)C32062
プレーンオックスフォードにブローギングを配したイミテーションフルブローグ。タンやかかとにパッドを配して足へのストレスを軽減。クッション性もプラスされた「オリジナルグランド ウルトラ オックスフォード」。¥36,000

(中)C32065
ベージュスエードをアッパーに使ったプレーントウオックスフォード。「オリジナルグランド ウルトラ プレーントウ オックスフォード」ではソックスを履くような柔らかな着用感とともに、アウトソールの耐性を従来よりも高めている。¥36,000

コール ハーン ジャパン
tel:0120-56-0979

機能を盛り込んだビジネスシューズの嚆矢。
『ASICS RUNWALK(アシックス ランウォーク)』

着地時の足への負担を軽減する衝撃緩衝材「GEL」をヒールに内蔵した靴を中心とした『アシックス』のドレスシューズ。スポーツシューズのノウハウが反映された紳士靴の代表格といえる。さらにバーニーズ ニューヨークやユナイテッドアローズといったショップとコラボレーションした靴もリリースされている。

(上)MB079D G-TX
アッパーライニングに防水透湿性に優れたGORE-TEX ファブリクスを使用。インソールにはランニングシューズにも採用されているオーソライトを使用している。アッパーに良質な牛革を使用。

(右)ASICS RUNWALK × BARNEYS NEW YORK
ベージュスエードをアッパーに使ったローファー。スマートラウンドなトウの木型は『バーニーズ ニューヨーク』のエクスクルーシヴ。夏のジャケットスタイルに映えそうな雰囲気だ。¥43,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター tel.0120-137-007)

(左)ASICS RUNWALK for UNITED ARROWS
『ユナイテッドアローズ』と共同開発したプレーンダービー。ライニングにGORE-TEXファブリクス、インソールにはオーソライトを使用。ドレスシューズのスタイルにスニーカーらしさを加え現代的に。¥22,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 tel.03-5772-5501)

足長効果がうれしい洒落者が作る快適な靴。
『WH(ダブルエイチ)』

シューズデザイナー坪内浩氏とファッションディレクターの干場義雅氏とのコラボレーションブランド。海外での活動も多い干場氏の、「スーツでもカジュアルでも履けて、足長に見え、動ける靴を」というニーズに応え、スニーカーライクなカップインソールとヴィブラム社軽量ラバーソールを組み合わせた構造になっている。セメンテッド製法だが、ソール交換も可能という。洒落者たちが手がけるコンフォートの形だ。

(上)WHS-0011
干場氏が最も愛用しているというブラックのプレーントウダービーは同ブランドの定番的存在。トウが細めの英国調の「TRENCH」木型で、ソールのボリューム感が際立たないようバランスをとっている。¥50,000

(中)WH2S-0800
トレンドのボートシューズスタイルに厚みある軽量ソールを配したモデル。コバ部分はダブルステッチになっていて、ラギッドなテイストが盛り込まれている。ブラウンカラーのヴィブラムソール。¥50,000

オリエンタルシューズ
tel:03-6804-3280

高級紳士靴メーカーがつくるドレススニーカー。
『SANYO YAMACHO(三陽山長)』

日本発の高級既製靴ブランドを標榜する『三陽山長』。グッドイヤーウェルテッド製法によるドレスシューズづくりの一方で、同ブランドでは早くからいわゆる「ドレススニーカー」を手がけてきた。ラストシルエットやアッパーデザインはドレスシューズそのままに、アウトソールやインソールにスニーカーのつくりや機能性を盛り込んでいる。普段ドレスシューズに親しんでいる人でも履きやすいスタイルや雰囲気が魅力といえる。

(右)新一
アンティーク仕上げが映える、シンプルなキャップトウのサイドエラスティック・スリップオン。セメンテッド製法ゆえにコバの張りがなく、エレガントなシルエットが生まれている。¥33,000

(中)新介
ネイビースエードをアッパーに使ったタッセルスリップオン。モカステッチ部はパイピングで、クラシックなルームシューズ調。ソールには『三陽山長』のロゴから着想したオリジナルパターンが配されている。¥33,000

※両モデルとも、インソール土踏まず部のクッションカラーは、実際の製品とは異なります。

三陽山長 日本橋高島屋 S.C.店
tel:03-6281-9857

photographs_Toru Oshima
styling_Tomohiro Saito

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