独自の快適性を目指す、ドレスシューズの新しい形。『ECCO(エコー)』の「ヴィトラス モンディアール」

ドレススタイルと快適性の巧妙なハイブリッドシューズ

独自のデザイン性とテクノロジーで、現代のライフスタイルに即した快適な靴を追求している『ECCO(エコー)』。最近では、足の計測と歩行データをAIが分析して、その場で3Dプリンターによって着用者向けにカスタマイズされたインソールを仕上げる「QUANT-U(クアントゥー)」が話題となった。

そんな『エコー』がコンフォート性を備えたビジネスシューズとして2020年春リリースしたのが、「ヴィトラス モンディアール」である。これまでも同社には、「ヴィトラス」「ヴィトラス アーティザン」といったモデルがラインナップされていたが、それらはどちらかというと、主にヨーロッパなどにおける、カジュアル化が進んだライフスタイルやビジネスシーンで活躍するデザインや仕様だった。

今回の「ヴィトラス モンディアール」は、スマートなラウンドトウを持つドレスシューズのシルエットを備え、さらにアッパーには関連会社「エコーレザー」が手がける、表情豊かなカウレザーが使われている。その一方で、コンストラクションは同社独自の「FLUIDFORM™(フルイドフォルム)」テクノロジーによる一体成型製法や「VITRUS™(ヴィトラス)シャンク」の採用など、同社の最新テクノロジーが反映されている。

ビジネスシーンでも重宝。上質なエコーレザーと快適な履き心地。

(左)523604 PLAIN TOE
表情豊かなカウレザーの魅力がよく出ている、ホールカットのオックスフォード。ちょっと間隔の空いたレースステイ部は、往年のトレーニングシューズを連想させるような、ユニークなディテールだ。¥46,000(写真のFIRED BRICKカラーのみ銀座店限定)

(右)523614 DOUBLE MONK STRAP
キャップ部やヴァンプ部にリバースステッチが配されたダブルバックル。流麗なラウンドトウのシルエットや、幅を抑えたコバ部などが、エレガントな雰囲気をもたらしている。ソールは美しい見た目のレザーソールに滑りにくい機能を持つTPUをプラス。¥46,000

「フルイドフォルム」テクノロジーは、ソールにクッション性や柔軟性をもたらし、さらにラストの底面形状を反映しやすい。また「ヴィトラス・シャンク」はウエスト部分のホールド感や安定性を生み出している。それらは日々着用するビジネスシューズとしても有効な要素といえる。その上で、スーツの足元に映えるような、レザーソールの紳士靴らしいスタイル。さらにナチュラルで高級感あるレザーの質感。それらが組み合わされた靴は、保守性が色濃い日本のビジネスシーンにおいても、あらゆるオケージョンで活躍できそうだ。「ヴィトラス モンディアール」は、高級紳士靴の新たな地平を体現する、ハイブリッドな存在といえる。

快適性を追求する「エコー」最新テクノロジー

「ヴィトラス モンディアール」の構造を図解したもの。オレンジ色のパーツが「VITRUS™(ヴィトラス)シャンク」で、ヒルカップの収まりを生みなから、ドレスシューズにとって重要なウエスト部のホールド感を実現している。
今回新たに開発された「ヴィトラス モンディアール」のベースラスト。ここから生産用の木型がつくられる。人間の足を反映した、甲部や底面の有機的な形状に驚かされるが、「FLUIDFORM™(フルイドフォルム)」テクノロジーはそうしたフォルムを反映しやすい製法といえる。
『エコー』のファクトリーにおける、「FLUIDFORM™(フルイドフォルム)」テクノロジーでの底付けの様子。
〔写真左上より右下にかけて〕
金型にアウトソールやヒールといった部材を入れ、木型につりこまれたアッパーを乗せたのち、PU(ポリウレタン樹脂)を充填してソール部を成型する。パーツを縫い合わせる製法に比べ、パーツとなる素材を直接液体で流しこむので、木型底面の立体感をそのまま活かした形状が可能になる。

photographs_Toru Oshima, Satoko Imazu
styling_Tomohiro Saito

information contact
エコー・ジャパン
tel:0120-974-010

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