使い古され、靴棚に眠っている靴は誰しも思い当たるものがあるはず。「今の自分にあわせた再生・最適化(=HACK)」の実践について、リペア&カスタムのプロたちを取材した。
ハイブリッド感と履きやすさをとことん追求する。『リクチュール』による「靴の再生」。
スニーカーを中心としたカスタマイズで、国内外にその存在が知られる『リクチュール』。今回は、彼らのやり方で革靴を「HACK」してもらおうと相談。持ち込んだのは『レッドウィング』のペコスブーツ。
廣瀬瞬さんは、こちらの「ちょっと履きにくい」という言葉に、ジップアップ化を提案。さらにソールを外してつけるスニーカーソールも、着色してエイジング感を出すプランを挙げた。
「ちょっとやってみましょうか」と、その場でソールを外し、軽く着色。いろいろ検討を重ねたが最終的には廣瀬さんに一任することになった。
そして仕上がったのは、ブーツの古びた感じはあえてそのままにしながら、『リクチュール』別注色のヴィブラムソールに換装。ジッパーはアウトサイドに斜めに配して、着脱しやすくするとともに、途中まで開いた状態で履くこともできる。異素材のマッシュアップ感とコーディネイト感が絶妙にバランスしていると思うが、いかがだろうか。
【GUIDANCE(依頼と提案)】
【PROCESS(工程)】
【FINISH(仕上がり)】
shop information
『RECOUTURE(リクチュール)』
住所:東京都渋谷区渋谷2-4-4
営業:12:00~20:00 水木休
photographs_Takao Ohta
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より