リペア&カスタムのプロたちによる実践をリポート。『ユニオンワークス銀座』編。

MODEL : Tricker’s Monk Strap

リペア、その先へ。今の自分にあわせて靴を再生・最適化(=HACK)する。

使い古され、靴棚に眠っている靴は誰しも思い当たるものがあるはず。それを今の自分にあわせて再生・最適化(=HACK)する。

今回「HACK」する靴は、古い『トリッカーズ』の「セントジェームズ・コレクション」のモンクストラップ。シングルレザーソールとバーガンディカラーの靴はそのままでも魅力的だが、ソールには穴が空き、アッパーは雨シミで変色しているところがあった。

そこでオールソール交換を機に大きく変えようと『ユニオンワークス銀座』に相談。靴の状態を確認して提案されたのが、ソールを軽量で厚いスポンジソールに換え、アッパーをバーガンディから黒に染めるというカスタマイズ。

ソールまわりの仕様は近年各シューズブランドでもよく提案されているスタイルで、カジュアル感があり、雨などへの強さも備えている。ウェルトは靴全周のものにつけ直し、併せてストームウェルト仕様にしてよりラギッド感を。果たしてその仕上がりは?

英国靴らしかった以前の雰囲気とは一線を画し、モードな服とも合わせられそうな雰囲気に。履き心地も激変して軽快になった。

【GUIDANCE&MENU(修理メニューと説明)】

【PROCESS(工程)

【FINISH(仕上がり)

全周のストームウェルトとロンドンスポンジソールで、俄然ラギッドな印象に。一方黒に染め替ることで、ミニマルな印象が生まれている。白すぎない生成りカラーのステッチが、染め替えのブラックアッパーに対し適度なアクセントになっている。今回の修理内容は、リウェルト ¥11,000、スポンジソールオールソール ¥14,300、黒染め ¥18,700、バックルのゴム交換両足 ¥4,400。
今回ご対応いただいた『ユニオンワークス銀座』の鳥海悠介さん。同店ではこうしたカスタマイズのサービスも充実している。アウトソール交換だけでも雰囲気は大きく変わる。関心がある方はまずは相談を。

shop information
『UNION WORKS GINZA(ユニオンワークス銀座)』
住所 : 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル103
電話 : 03-5159-5717
営業 : 12:00~20:00 水休

photographs_Takao Ohta
〇 雑誌『LAST』 issue.20 より


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