クラシックを進化させる、『トレーディングポスト』35年の靴づくり。

GAZIANO & GIRLING
新しい英国高級既製靴のあり方模索。

ともにビスポークの世界で活躍していた靴職人、トニー・ガジアーノ氏とディーン・ガーリング氏が2006年に設立したブランド。既製靴メーカーとしてはノーザンプトンシャーで新しい存在だが、その高い品質は世界で知られている。トレーディングポストでは2015年秋より展開を開始しているが、ビスポークの要素を既製靴に落とし込んだ流麗なラストシルエットやデザイン、緻密なつくりなどで、人気を博している。中でもチゼルトウのラスト「TG73」を使った一連のモデルは、同ブランドを象徴する存在。

OLD Shoes

チゼルトウのラスト「TG73」を使った、内羽根のアンクルブーツ。2016年に入手したという靴は、シャフト部に高い品質のカーフを使ったアッパーならではのエイジングの様子が窺える。

BASIC Model
ST.JAMES 2

ダイナミックな曲線を描くレース部のアデレイド(琴型)の意匠が印象的なクォーターブローグオックスフォード。アデレイドやヒールカウンターの装飾性からは、クラシックな英国靴の美に通じた同ブランドらしさが窺える。ラストは「鑿(チゼル)」を連想させるチゼルトウの「TG73」を使っている。¥200,000

35th Anniversary Special
COOPER

トレーディングポスト35周年記念モデルは、『ガジアーノ&ガーリング』のハイエンドライン「DECO COLLECTION」のモデル「クーパー」をベースとした靴。よりスマートなスクエアトウを備えた細身のラストと、ホールカット、そして6アイレットがシャープな印象を生んでいる。アッパーの黒は手作業のカラーレーションで仕上げられている。シューツリー付属。¥350,000


Trading Post Original
日本の靴づくりをもとに、追求される基本の靴。

かつてのアメリカで、ネイティブ・アメリカンと白人が品物を持ち寄り、物々交換をした場所はトレーディングポストと呼ばれていた。ショップ名ともなったその名を冠したオリジナルシューズは、ネイティブ・アメリカンの素朴な物づくりの精神と、グッドイヤーウェルテッド製法をベースとした真摯な靴づくりとを重ね合わせているという。いくつかのプライスレンジで展開される同ブランドの靴はいずれも、長年日本人の足を見て培われたノウハウが随時反映されている。

OLD Shoes
Trading Post Prestige

 2010年ごろに展開した、日本の高い製靴技術を盛り込んだ初代「プレステージ」コレクションのキャップトウオックスフォード。小ぶりなキャップと、左右の間隔が短い6アイレットのレース部が、どこか繊細な印象を生んでいる。

BASIC Model
CTP-1601

ビスポークシューズのフィット感を参考に、従来より踵部と甲部のホールド感を向上させた新ラスト「66」を採用したキャップトウオックスフォード。グッドイヤーウェルテッドながらアーチ部分は職人によるハンドラスティングを行い、つくりの面でも品質を追求している。アッパーには姫路レザーによる国産のカーフを使用。¥46,000

35th Anniversary Special
TP2019

35周年記念モデルは、浅草のセントラル靴が手がける「プレステージ」コレクション初のブーツスタイル。ごくクラシックなスタイルのダービーブーツは、どこか明治の帝都東京を連想させる雰囲気。アッパーはブラックのボックスカーフ、ライニングはもちろんレッドカラー。¥85,000

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