いまや世界的にもその存在が取り沙汰される日本の職人たち。今回は比較的アクセスしやすい東京と関西を拠点としている靴職人をガイドする。
Yohei Fukuda
レディメイドからビスポークまで、海外の評価も高い。
英国で靴づくりを学び、アウトワーカーとして活動した後に日本に戻って自身の靴づくりをスタート。それから11年、日本靴職人・福田洋平氏の名は、いまや海外でも広く知られている。
現在はハンドソーンの既製靴、ハウスラスト(スクエアトウの17番ラとラウンドトウの18番)によるメイド・トゥ・オーダー、サンプルのスタイルをベースとした「ハウススタイル・ビスポーク」、そしてスタイルから考えるビスポークと、4種の靴づくりを展開している。価格は「うちの顔的存在」と福田氏が語るハウススタイル・ビスポークで40万円から、ビスポークで48万円から。木型はもちろん、アッパーからボトムメイキングまで、基本的には自社工房似て製作される。
どこかシステマチックな印象もある福田氏の靴づくりだが、意外だったのが、ビスポークにおける採寸。メジャーメントによる数値とともに、顧客の足にマーキングをしつつ、さまざまな角度から詳細に撮影し、それは1時間半ほどに及ぶという。「当初から写真撮影していました。記憶とは曖昧なものなので。高さ、肉のつき方、足の印象。数値ではわからない領域もあり、写真のほうが重要なこともあります」と福田氏。こうした営為の蓄積が、ハウスラストいん結びついているのは言うまでもない。
SHOP INFO
Yohei Fukuda
価格・納期などの目安
メイド・トゥ・オーダー
¥270,000〜 納期3ヶ月〜4ヶ月
ハウススタイル・ビスポーク
¥400,000〜
ビスポーク
¥480,000〜
仮縫い基本1回、納期2年〜
住所:東京都港区北青山2丁目12-27 BAL 青山2F
電話:03-6804-6979
HP:https://yoheifukuda.jp
※この特集中の価格、納期などはあくまで参考です(2019年4月時点)。素材や製法、各店の状況によって変わることもあり、オーダーをお考えの場合は各靴店にお問い合わせください。なお、表記価格は特記なき場合はすべて税抜きです。
※各店とも、基本的に要予約です。連絡先や各ホームページからご連絡ください。
photographs_Satoko Imazu
photographs_Hirotaka Hashimoto
text_Yukihiro Sugawara
○雑誌『LAST』issue.16 「Shoemakers in Japan 2019 靴を仕立てる。」より抜粋