サステイナブルな革靴とはどういうものか。持続性を3つの項目に分けて考えてみた。果たしてそれは納得できるものなのか?
REGAL リーガル
2235 Log Wing Tip
大きく変わらずつくられ続ける日本的な革靴の美。
かつての日本製靴が、アメリカのブラウン社と提携して「REGAL(リーガル)」ブランドを扱い始めたのが1961年。それ以降、アメリカントラディショナルスタイル(またはアイビー)の足元を飾る靴として人気を博した。1990年にはブラウン社から商標権を取得し、名実ともに日本のシューズブランドとなった『リーガル』。そんな同ブランドの長い歩みの中で、登場時とほぼ同様につくられ続けているのがロングウィングチップ「2235」である。ブラウン社のロングウイングチップを日本人向けに改良し、1968年に発表した「3235」が、70年代に入って「2235」に品番変更。以来大きな変更がなく現在も国内自社工場でつくられている。スマートなラウンドトウの木型を使い、凹凸が細かな型押しレザーのアッパー、ソールはレザーのダブルソールで、ストームウェルト。多くの日本人にとってのウィングチップのデフォルトであり、まさに不朽のモデルといえる。
photographs_Takao Ohta
text_Yukihiro Sugawara
雑誌『LAST』 issue.18 特集「サステイナブルな革靴、を選んでみる。」より抜粋。