いま、紐靴はこう履きたい|山本裕平

J.M. WESTON|310 Semi Brogue Oxford

スポーティなスリーピースはマチュアなセミブローグで。

「リモートワークが当たり前になった現在だからこそ、身だしなみを整えるということは、より大切になるように感じているんです」

 このように語る『テーラー・ケイド』の山本祐平さん。実際に、緊急事態宣言が解除され来店した顧客たちが、口々にテーラード・ウェアに袖を通すことの喜びを語っていたのが印象的だったという。そんな山本さんが最近よく選んでいるのが、スポーティな印象のスリーピース。

「クラーク・ゲーブルが1930年代に撮影した写真から着想したもので、アクションポケットになっています。スーツをフランクに、リラックスして着ることが今の気分なんです」

 このスタイルの足元に合わせるのは、『ジェイエムウエストン』のセミブローグ「310」。

「トラディショナルなスタイルながら、ヒールの高さなど、アメリカや英国にない、フランスの靴らしいマチュアな魅力が表れています」

マチがついたアクションポケットを配したデザインのスリーピーススーツ。生地にはもともとスポーティな出自を持っているグレンプレイドのフランネルを選んでいる。ロングポイントのホワイトシャツに、タイはマットな質感のブラックカラーのシルクタイ。全体的にモノトーンの色あいでまとめることで、都会的な印象が生まれている。『ジェイエムウエストン』の「310」は少し角を感じるラウンドトウのセミブローグがクラシックな雰囲気。スポーティなスーツの足元にも収まりがいい。

Yuhei Yamamoto
山本 裕平
東京・渋谷のテーラー『Tailor Caid』代表。クラシックなアメリカンスタイルをベースとした、自社工房に夜ウェルメイドなテーラード・ウェアに定評がある。つい先日、趣味の自転車で北海道を周遊してきたそう。


photographs_Hirotaka Hashimoto
text_Yukihiro Sugarawa
○雑誌『LAST』isuue.19 「いま、紐靴はこう履きたい|山本裕平」より抜粋。

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