『RENDO(レンド)』と『RAYMAR(レイマー)』のISETAN靴博2021

昨年好評だったシューズブランドレンド)』と『RAYMAR(レイマーが、ISETAN靴博2021でも限定靴を展開。

RENDO(レンド)
「コードヴァン・チップ」を使った限定オーダー。

「今回のISETAN靴博では、『コードヴァンサービス』という企画を考えています」と話すのは、『RENDO(レンド)』の吉見鉄平さん。そしてちいさな革の切れ端を見せてくれました。「これはコードヴァン・チップというもので、通常の大きさのシェル・コードヴァンにならなかったもの、またはシェル・コードヴァンのシェル部分を切り抜いた断片になります。これを靴のパーツとして使うことができたら、と思っています」と吉見さん。

『レンド』のローファーやエプロンフロントダービーのヴァンプ部分などに、コードヴァン・チップを使用するというのが今回の企画。靴博会場にて使用するコードヴァン・チップと使用部分を選んで、オーダーすることができます。通常のシェル・コードヴァンを使ったオーダーよりも廉価で、今回のISETAN靴博だけの企画として展開される本サービス。革づくり、靴づくりの過程で出てしまう余剰材の再利用という側面もあります。

今回の「コードヴァンサービス」は、ローファー「270」とエプロンフロントダービー「GB」のパターンオーダーとして可能。アップチャージはコードヴァン・チップ使用でプラス¥6,600 ~、シェル・コードヴァン使用でプラス¥11,000~。納期は120日。
「このように、ローファーのヴァンプ部にコードヴァン・チップを使います」と説明する吉見鉄平さん。

RAYMAR(レイマー)
今を感じさせるブローグ・ダービー。

インターネット等を介して直接顧客に靴を販売する、いわゆる「D2C」のシューズブランドとして注目を集める『RAYMAR(レイマー)』。今年で7年目を迎える同ブランドですが、最近変化を感じると、担当の大石裕介さんは話します。「お客さまがご希望されるデザインやスタイルの傾向が変わってきています。カジュアルとドレス(ビジネス)両方で使えるモデルの需要が増えてきています」。

そこで、昨年に続きISETAN靴博で限定展開されるモデルは、同ブランドの中でもぽってりとした形状の木型を選択。スタイルはウイングダービーで、ダブルソール&全周のスプリットウェルト仕様、そしてアッパーには米ホーウィン社の「ハッチグレイン」を使って、カントリーテイストな仕上がりになっています。「スニーカー感覚で、カジュアルに履いていただけたら」と大石さん。

Oliver Ⅱ
日本で企画・デザインされ、ハンドソーンウェルテッドなども手がける中国のファクトリーが生産を担っています。こちらはグッドイヤーウェルト製法を採用、アッパーにはホーウィン「ハッチグレイン」使用 ¥38,500

photographs_Toru Oshma,Takao Ohta
〇 LAST issue21 別冊付録より


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