『ギルド・オブ・クラフツ』が手がける、装具としての靴。

LAST本誌21号「MTO特集」の取材で浅草『ギルド・オブ・クラフツ』に伺った際のこと。靴職人・山口千尋氏から新たなMTOとして紹介されたのが、この装具靴の「プロップヒール」。

取り外しなども容易にできるように設計されている。現在30%オフにて、モニター5名を募集中。詳しくは同社HPまで。

身近な声から導かれた、新たな革靴の形。

きっかけは靴学校「サルワカ・フットウェア・カレッジ」にて、下肢に麻痺がある学生に出会ったことという。その学生を通じて、山口氏は下肢の麻痺がいかに日常的で、麻痺などがある人にとっても靴が重要なことを認識したという。

そこで義肢として履くことができる革靴を追求。仕上がった「プロップヒール」は、脚を支える支柱を固定できるようヒールをデザインし、さらにヒールパーツにはカーボン素材を使用して剛性を確保している。インクルージョンに向け、革靴にも可能性がある。

靴部は紐付きのレイジーマンスリップオンで、足に合わせて紐を結べばその後はエラスティックで着脱可能なことから、このスタイルが選ばれている。
このようにヒールに支柱が固定されている。
ヒールパーツにはカーボンを使用。

Guild of Crafts(ギルド・オブ・クラフツ)
住所:東京都台東区浅草6-19-4 ヤマヨシビル2F
電話:03-3563-1192
営業:12:00~18:00 水曜、日曜休
HP:http://www.guild.tokyo/

photographs_Takao Ohta
〇 LAST issue21 より


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