クラシック・クロージングを提案している、『ゴダール ハバダシャリ―』のオーナー笹子博貴さんに、装いたい革靴と洋服の着こなしについて伺った。
服装にはどこか“無頓着さ”が欲しい
■今回のスタイリングについて
「上着はジャッコーネ(Giaccone)、コートとジャケットの中間の存在感です。生地はカゼンティーノで、さ
らに太畝のコーデュロイのトラウザーズを選びました。丈長の上着で細身のスタイルはエクストリアンのムードで、馬乗りの普段着スタイル、という感じでしょうか」
■選んだ靴について
「服装にはどこか“無頓着さ”が欲しいと思っています。その一方で、ちょっと律するような部分がないと全体がだらけた感じになってしまいます。だから自分にとって革靴はマストです。といっても、選ぶのはスリップオンとブーツばかりですが。いま関心があるのは、服装とも関連するジョッパーズです」
■着こなしや装いについて
「『ゴダール ハバダッシャリー』という店、そこで扱われている服には、ちょっとひねくれた遊び心がありま
す。例えばウェルメイドな服をつくっているところに、わざわざ変わったものを依頼したり。それはドレスでもないし、カジュアルでもない。ヴィンテージの要素もあって、ロマンチックで、なおかつリアリティもある。それらの要素が均衡していることが大切だと思っています」
笹子さんおすすめのコーディネイト例
「JOHN LOBB」コーディネイトに使用したアイテム
笹子博貴氏 Profile
『ゴダール ハバダシャリー』オーナー。『ドーバー ストリート マーケット ギンザ』バイヤーを経て、2019年にショップオープン。2020年に現在地に移転した。フレンチスタイルを基調に、現代に有効なクラシック・クロージングを提案している。
住所:東京都渋谷区渋谷2-2-3
営業:15:00~21:00(水曜定休)
photographs_Toru Oshima, styling_Tomohiro Saito
〇 LAST issue21 より